オオカミ少年にならなければいいが2009/08/25 20:52:25

「緊急警報速報」を伝えるメール
けさ6時37分。わたしのまくらもとにある携帯電話のメールに、「緊急警報速報」の着信があった。

「千葉県東方沖で地震発生。強い揺れに備えてください (気象庁)」

まぬけなのは、その着信を知ったのが1時間30分後の朝8時。
あわててとび起きてテレビをつけたのだけれど……通常通り各局は朝のワイドショーで、芸能人のドラッグ事件だの、マイケル・ジャクソンが他殺の疑いがあるだの、衆議院選挙だの、といういつも通りのプログラムを放送している。衛星放送もしかり……。

着替えて食事をとるためにいきつけのお店に行く。変わったことと言えばわたしが住んでいる選挙区の、選挙運動員とその立候補者が食事のためにお店に来たくらいだ。なぜ立候補者がいるとわかったかというと、運動員はおそろいのイメージカラーのポロシャツを着ていたけれど、わたしに背を向けて後ろ姿の立候補者だけは白色のポロシャツ姿だったからだ。でもすぐに立候補者だとわかった。

話を先のメールに戻す。
地下鉄で降りると駅構内にある電光掲示板が「地震のため運行に遅れが出ています」という文字表示がいくつもあった。行き交う人々も地震だと騒いでいるのでもパニックに陥っているのでもない。いつも通りのふだんのままだ。

実は昨年7月にも誤送信によるミスが起きている。なぜこういうことになったのだろう。
あとでわかった今回の原因は、「同時刻に発生した千葉県東方沖を震源とする地震で同県南房総市の地震計の観測したデータが、送信する際に20倍になって伝えられたため」という。実際、地震はあった。が、震源近くの震度計でも震度1以上の揺れは観測されなかったのが、地震速報が誤って送信されたために、このような事態になったのだという。さらには、気象庁から地震計のソフトウエアの改修を依頼された業者が無断でプログラムを変更したためだとわかった。

地震がこのごろ相次いでいるものだから、これが笑いごとで済めばいいけれどもし、ほんとうに地震が発生したときに、きちんと伝えられるかどうか不安を覚える。
今回はたまたま揺れを感じなかったからいいようなもの、もし揺れに気づかなかったり気づくのが遅れたりしたらどうなっていただろう。

余談だが、先日、会社の机下に置いておける防災ヘルメットと安全キットの存在を知った。価格は1万円前後だそうだ。
実際に会社にいるときにはたして役に立つかどうかはわからないが、思い切って1セット、自費で購入することも考えていいかもしれない。