神よ、わたしを変えてください2009/08/14 22:26:58

今回の『塩狩峠』で割愛した個所がいくつかある。
そのなかで、もしどうしてもやりたいと挙げるなら、三堀という人物を取り上げた個所かもしれない。

今回読むことにした、永野の鉄道事故場面の後、三堀という人物が回心してキリスト者になったというくだりがでてくる。
永野には長野政雄さんというモデルがいたけれど、わたしが読む個所の、ふじ子、吉川という人物と同様、三堀という登場人物には実はモデルがいない。だがあの時代のこと。キリスト教をヤソと呼ばわり扱い、嫌っていた人は多かった。そのなかで三堀も、尊敬しつつどこかで永野を軽べつしていたのかもしれない。そんな三堀が、間近であの事故を目撃して、真にキリスト者になった。事故に居合わせたかどうかはさておき、あの事故を通して100年もたったいまもなお、こころ動かされる人がいることを思えば、100年前に同じように突き動かされてキリストを信じる人がいたとしてもおかしくないだろう。

わたしはまだ、長野さんのようにはなれていないのかもしれない。洗礼こそ受けたけれど、まだまだほど遠いのかもしれない。
だが、三堀はガラッと変わっていった。三堀に変わろうという意志はあったかもしれないが、やはり変えてくださったのは神さまなのだと。

わたしも、宣伝だとか自己推薦だとかする必要はない。
ただ、まもなく7カ月になろうとする、手話つき朗読舞台『塩狩峠』と取り組みをとおして、神がわたしを変えて下さるのなら、と真剣に思い、祈る。