第14回コスモス会朗読発表会がひらかれました。2019/09/22 22:56:57

昨日、下北沢の「しもきた空間りばてぃ」で、第14回コスモス会朗読発表会がひらかれました。
台風接近など悪天候の予報もありましたが、多数のお客様がご来場くださり、出演者一同、こころから感謝を申し上げます。
 
わたしはといいますと、舞台に上がったら気持ちを集中させて物語と登場人物になりきりました。
手話がわからない方にもわかるかたにも楽しんでいただける朗読、が一生のライフワークです。

来年もところは同じ下北沢の「しもきた空間りばてぃ」で、コスモス会朗読発表会を開催予定。来年は15回目になります。

ご来場くださいましたみなさまに心から感謝を申し上げます。
来年もどうかよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

Yesterday, the 14th Cosmos Recitation Presentation was held at Shimokitazawa's Shimokita kuukan Space Liberty .
There were forecasts of bad weather, such as the approach of a typhoon.
*
As I am, when I got on the stage, I concentrated my feelings and became a story and characters.
Reading that can be enjoyed by those who do not understand sign language is also a lifelong work.

Next year, it will be the 15th time in Shimokita kuukan Space Liberty is coming.

I would like to express my sincere gratitude to all of you who came to the event.
Thank you again next year.

Thank you very much.

「コスモス会」のご案内2019/09/08 16:44:25

自分のこれからの歩みに悩んでいた、聞こえないのに普通に話せるというジレンマと向き合い何ができるかを探していたころに「朗読」と出会いました。その成果を発表する舞台「コスモス会」も14回目を数えます。
今年は例年より1週早く、2019年9月21日、第3週土曜日にひらかれます。
いつもと同じく下北沢駅から徒歩数分、「しもきた空間りばてぃ」で午後1時開場、1時30分開始、午後6時終了予定です。

わたしは午後3時開始予定の第2部冒頭に立ちます。
これも毎年と同じく、日本手話と音声でほぼ同時に、作品を語ります。

残暑から秋に向かう日のひととき、朗読を聞きにいらっしゃいませんか?

ろう者難聴者、聴者、手話に関心ある方もない方も、みなさまのお越しをこころからお待ちいたしております。

When I was faced with the dilemma of struggling with my future steps and being able to speak normally even though I couldn't hear it, I encountered “recitation” when I was looking for what I could do. The 14th “Cosmos Party” stage to announce the results will be counted.
This year, one week earlier than usual, will be opened on Saturday, September 21, 2019, on the third week of Saturday.
As usual, a few minutes on Walking from Shimokitazawa Station, “Shimokita kuuan Libertyi” will open at 1 pm, start at 1:30, and end at 6 pm.

I will be at the beginning of Part 2 which will start at 3pm.
As with every year, the work is spoken almost simultaneously in Japanese sign language and voice.

Would you like to hear a recitation at a time when you head from autumn heat to autumn?

The deaf and hard of hearing, and those who are not interested in sign language are looking forward to seeing you.

本の読み聞かせや朗読2019/07/13 22:29:27

ろう者なのに聴者と変わりなく発音発声ができる。それはときとして自分がろう者だということが伝わらず誤解されることにもつながる。今日、たまたま帰りの地下鉄で手話ができる若い女性と話をしていて、「発音もきれいだから誤解されるでしょう」と言われた。実際、聴者の中に入ってはなしをするのに恐怖を感じることが多くなった。なぜなら聞こえていると思われるから。
一方で、ろう者なのに聴者と変わりなく発音発声ができることを生かして、本の読み聞かせや朗読に挑戦している。

前置きが長くなってしまったが、隔月土曜日に2回、わたしは立川市にある立川子ども未来センターで「森のポケット」という読み聞かせグループに参加している。今月も20日(土曜日)14:00からお話し会があり、手話と声で同時に読み聞かせをすることになっている。
写真は来月17日に、同所である「おばけのもりのおはなしかい」のポスター。お化けだから当然怪談のようなお話もある。
立川、八王子、国分寺などにお住まいの方、乳幼児から小学生低学年のお子さんがいらっしゃる方、ぜひこの2つのお話会にいらっしゃいませんか?

みなさまのお越しをこころからお待ち申し上げます!

もっと手話を学びたい身につけたい2018/11/14 23:08:38

『日本手話のしくみ DVD付練習帳』
簡単にできることなら苦労はしない。だけど自分がろう者だという自己認識である以上、もっと手話を学びたい身につけたい。

2年前に購入した『日本手話のしくみ』の関連図書として『日本手話のしくみ DVD付練習帳』を購入していたのを思い出して、さっそくパソコンで学びを始めた。

ASLももちろん意欲が失せたわけではない。

無理のないように、両者ともじっくり学びを続けていきたい。
自分のために。手話でみんなと話ができるようになるために。

休刊2018/09/25 22:57:01

『新潮45』に、杉田水脈議員がLGBTについて「生産性がない」などと寄稿した問題がここしばらく議論を呼んでいたが、今日になって新潮社は『新潮45』を休刊すると発表した。
問題になった寄稿論文についてはもちろん納得していないし賛成もしていないが、これだけ議論になったから「休刊」というのは問題と向き合っているのかいないのか、寄稿論文で傷ついた、不愉快だと感じた人たちに向けたメッセージがないだけでなく、「臭いものにふた」をするだけだという印象を免れられない。

新潮社の小説や文庫本はよく読んでいたし朗読でも使ったことがあるだけに、いくら小説と雑誌部門は別だと言われても、納得できない。

ちょっと思い出したのは、わたしがアウシュビッツへ行くきっかけとなった、文藝春秋社から出ていた『マルコ・ポーロ』休刊問題だ。
あのときもある医師が「アウシュビッツはウソ」という文を投稿して、ユダヤ人団体から抗議を受けたのがきっかけだった。

いろんな議論はあっていい。
しかし、傷ついた人、不愉快だと感じた人がいるからあれだけ問題になった。
そのことをしっかり直視しないままでは、また同じような問題が出てきてそのたびにもめた挙句、休刊ということになってしまう。それは文化の衰退、自分で自分の首を絞めることにならないか。
そんな危惧も感じている。

読み聞かせ2018/05/19 23:20:12

立川で子どもたちの前で、絵本の読み聞かせをしてきた。
手話と声での読み聞かせと、メンバーで一緒に同じ作品を読む群読。
手話で語ったのは「心ってどこにあるのでしょう?」(こんのひとみ作/いもとようこ絵)。

子どもたちも親も真剣な表情でこちらをみる。いい加減なかたちではすまされない。わたしも遠い昔、大人たちが読み聞かせをしてくれたときに真剣に読んでくれたし、こちらも一生懸命聞いたものだ。

いい意味での「真剣さ」が子どもたちに、大人への信頼感と、想像力や思いやりやいろんな情操を育てていくことにつながれば、と思う。

『かみさまのおくりもの』2017/10/21 22:49:18

今日は立川で子どもを相手に絵本の読み聞かせに挑戦してきた。

『かみさまのおくりもの』という、30年以上前の作品を、手話と声で語った。

よく考えてみるまでもなく、わたしたちもこの絵本の題名そのままに、神さまから贈り物をいただいているのかもしれない。それがなんであるかはすぐにはわからないにしても。
ひとりひとりに贈り物があって、ひとりひとりに個性であったり能力であったりいろんなものが与えられている。
それをどう伸ばしていくかは、子どもの周囲にいる大人たちが子どもをどう見ているか次第なのかもしれない。

読み聞かせ2017/08/12 21:54:31

これは絵本ではないけど
どうなるかわからないけれど、というのは、絵本の読み聞かせで、手話と組み合わせる試みができたらなということだ。

今日のEテレ「ろうを生きる 難聴を生きる」のなかで、絵本を使った読み聞かせ、それもろうの乳幼児向けの活動が紹介されていた。

もともとこういう読み聞かせというジャンルは好きなもののひとつ。加えてわたしがろうである一方で話せるとあったら、手話と音声でやってみたいと思う。

ネットで使えそうな絵本を探したり絵本のサイトをみたり。
「ろうを生きる 難聴を生きる」を観て、意外に思ったのは、ろうの子どもたちに手話を教えるタイミングはいつごろがいいかということがいままで見過ごされてきたということだ。自然に身につく人もいるだろうが、そうではなく親とのかかわり、親が聴者であったらなおさら、そういう問題が見過ごされてしまうことがあるのだという。

わたしはろう者であり話せる。
その神からいただいた恵みを最大に生かすこと。
それもまた大事なことだと思う。

今年も始まった!2017/07/01 23:00:50

2カ月前ごろから、今年秋のコスモス朗読会の台本をどうしようかと思案して、書店を回ったり新聞の新刊広告や書評などをみていたなかで、いまの自分の気持ちに合った作品を、と検討呻吟した末にようやく台本候補と巡り合うことができた。

今年で12回目となるコスモス朗読会は、垣谷美雨さんの『後悔病棟』を読む。

今日、『朗読のレッスン』で出演者それぞれが台本を持ち寄り、講師先生に読み方を指導してもらうクラスが始まった。

今年のコスモス朗読会は9月30日。
場所も例年と同じく、下北沢の「しもきた空間リバティ」で13時開場、13時30分から開始の予定だ。
わたしを含む全出演者の出番は未定だが、わたしは手話をつけて朗読する。

今年も多くの人のご来場をお待ちしております。

補聴器の修理、子どもたちを相手に絵本の読み聞かせ2017/05/20 22:44:08

午前中に新宿へ、補聴器の点検のため行ってきた。昨年のがん入院まえから補聴器のハウリングがみられるようになり、手術退院でやせたためにイヤモールドの耳穴が合わなくなったからではないかと思ったためだ。1時間ほどかけてみていただいた結果は、イヤモールドの切削はせず、本体の設定を変えて本体とイヤモールドを結ぶチューブを交換しただけだった。

午後から立川へ。
はーとふるはんどのメンバーが参加している、同市内の子どもを対象にした、絵本読み聞かせの会の見学が目的だった。

初めて行くところだったから遅れるわけには行かない、と市内のインドカレー店でランチをすませてタブレットの地図を頼りに歩くこと6分ほど。会の開始にまにあい、子どもたちと一緒に絵本を楽しんだ。

正直、音声を聞き取るのはきついのだけど、子どもが楽しそうに集中しているのをみてこちらも楽しい。
わたしだったらこういうふうにやってみたいとか読んでみたいとかいろんな思いをいだきながら、またの見学のときを楽しみに、夜の手話サークルへ移動した。

そろそろこちらも朗読台本の作成にとりかかる。