舞台が終わった: やさしい愛の手のひらで　今日もわたしは歌おう ――I will sing with a palm of gently love today――

今年で10回目になるコスモス朗読会。
５月からの取り組みが終わってようやく、ホッとしているところとからだがひどく疲れてしまい、おまけに朗読台本と手話がからだから抜けない、さらには一種の虚脱感もある。

直前になってかぜがぶりかえしてしまったらしく、金曜日は体調が最悪だった。翌日を控えた緊張はなかったけれども寝つけないまま、朝起きてシャワーを浴びて食事のあと、荷物をもったまま会場がある下北沢へ向かう。小田急線内で舞台出演者と会ってよもやま話などをしてリハーサルと、あいまにアンケートをプログラムにはさむ作業をひとりでしたあと、昼食をすませて午後１時30分からの本番開始。

第１部をモニターテレビで見ながら、楽屋で手話と声の確認を何度か済ませて、第２部へ。
幕が上がる前に舞台監督からハッパをかけられてそこからさきはいっさい、客席にいる知人の姿も、妻が録画してくれたビデオカメラの録画を知らせる赤いランプも気にならずに、舞台に集中した。

思ったどおりに動け、声も手話もスムーズに。
ＢＧＭは「ウルトラセブン」最終回で使われた、シューマンのピアノソロ曲だが、補聴器を通して聴こえるはずが、音が流れたのは分かってもどんな感じなのかどんな具合に流れているのか、さっぱりわからない。それほど、舞台上に集中していた。
あとでビデオをみたら、舞台は19分を超える時間だった。

終了後の打ち上げで、10回で終わらせずに「20回を目指そう！」という声が上がった。
来年ももちろんやることになっている。
2016年10月１日、ところは同じ「しもきた空間りばてぃ」で。