「シェー」と大げさな表現と2009/08/15 23:28:14

お盆休みの今日。
午前中から、昨年まで住んでいた江戸川区の難聴者、ろう者の仲間たち、さらに同区内のNPO、手話通訳協会の人たちとの交流会に参加してきた。

まずはじめに「三百六十五歩のマーチ」を一緒に学ぶ。
わたしがリードしてやってみる。やはり曲が早くてついていけないらしい。で、曲をかけるのはやめて手話だけにしてみた。時間が足りないようなので1番目だけに限ってみたが、みなさん楽しんでやってくださった。古い歌はたとえ曲がわからなくても、どこかで聞いたことがあるか知っているかみなさん親しんでくださる。こういう誰でも知っている古い曲を手話と運動を交えてやると、こころとからだによい刺激が伝わる。逆にいえばいまはやっている歌の中に、わたしたちが高齢者になったころ、手話と運動でやってみたいといえるものがどれだけあるだろうか。
休憩時間に、ある方から2番目3番目を教えてほしいと言われた。もっと時間があればよかったと思う。また別のある方からは手話がベテランだとおほめをいただいたけれど、まだまだである。もっともっと楽しく学びたい。

場を移して交流会へ。
「いまダイエット中なの」と、食事を少しだけにしていると言ったら「あなた、やせすぎよ」。ついで別のある女性から「それはイ・ヤ・ミ」ときついパンチをくらった。
遠くを見るような細い眼でしばし思考停止。「ねえねえ、これ、知っている?」と片方の手を上にあげてひじから手首を頭の上に横に置き、反対側の足をひざから曲げて足首まで伸ばす。「シェー!」。そう、赤塚不二夫さんの漫画に出てきたキャラクターのポーズである。
これをやったら、同世代とおぼしき女性たちが爆笑して、一緒に「シェー!」のポーズをとった。ウケたのは言うまでもない。うれしいねえ。こういうギャグを一緒に笑って楽しんでくれるなんて。古いアニメだとかマンガだとかの話まで弾んで、楽しい会話だったのはいうまでもない。

とまあバカバカしい話も出たのだけれど、難聴者とろう者の手話の違いについての話題も出た。
難聴者はそれまでに獲得してきた、声を出して表現する方法があるぶん、表現や表情に乏しい。反対にろう者は声を出せない代わりに何とかして伝えようとする気持ちが強いぶん、表情豊かである。
わたしはどちらかというと難聴者とろう者の中間のような立場である。
あえて誤解を恐れずにいえば、演じたり表現したりということが好きだ。
ゆえに、大きな身振り手振りもあっていいと思う。

朗読でも、事故場面の表現を、声と手話だけではなく、顔の表情も変化をつけて表わしてみよう。
聴こえない人にもろう者にも難聴者にも、聞こえる人にも、顔の表情で読み取ってもらえたら。逆にいえば顔の表情を豊かにすれば、手話や声の表現を豊かにひろげて、舞台もより深く伝わるのではないだろうか。