愛は押しつけられるものではない2013/12/18 22:29:14

結婚してはや8カ月。まもなくふたりではじめてのクリスマスと年の瀬お正月を迎える。

家族ができて、いろいろ思うことが出てきた。とともに、生きていくうえでも家族がいるということが、どれだけ張り合いと支えになっているかということを感じさせる。

いつまでも仲良くいい夫婦でいたい、と、外出の時はきまって必ず手を握っている。日本の夫婦はあまりそういうことをしないようだけれど、わたしたちはできるかぎりコミュニケーションを大事にしたいと思い、手を握り合ってすごしている。

とまで書いたのは、愛するということについて。

この国の政治家は前からいくぶんそういうことを言う傾向があったけれど、最近になってまたぞろ、「国を愛するこころを養う」など言っている。
だがはっきり言っておきたい。上から押しつけられる愛国心ほど、迷惑なものはないのだと。

たとえばこの秋の新婚旅行でわたしたちは自分たちがよそ者、外国人であるということを感じることがあった。アメリカという異なる文化に来て、習慣も考え方も違う。だからこそ自然と、日本を代表するとは言わないにしても、日本人だからこそアメリカ人に対して恥ずかしくない行いをしなくては、と思ったものだ。
だが、上から「こうあるべきだ」「こうしなさい」というのは本質的にいって、こころからの思いではない。いやいや強制されて無理やり表すものでしかない。
そんなものに、どれだけの敬意があるだろう。

妻の手を握って妻と一緒に歩く。妻のために今日一日がんばらなくては、と思う。それは命令されたものでも押しつけられたものでもない。愛する、大事な人だからこそ抱ける感情なのだ。

政治家や政府が上からしたり顔で押しつけてくるものほど、迷惑この上ないものはない。
わたしは、断固として上からの愛国心の強制を拒否する。