目を向けないわけにはいかない。2014/06/24 22:01:37

大雨注意報が出るなど、妻に心配をかけてしまったが夕方から、あさってにやる予定の手話つき朗読『鬼平犯科帳』のチェックを手話通訳士と一緒にとりくんできた。
3年もたっているからあやふやかなと思ったけれど意外に動けて細かい修正のご指導を受けた。

さて話は変わる。
先日の都議会のやじ問題。
昨日自民党の鈴木章浩議員が、「わたしがやじを飛ばした」と名乗り出た。どこにも過剰反応をする人間はいるもので、案の定というか、彼の事務所に生卵を20個投げつけた人物がいる。怒りは当然だがいくら義憤でやったとしても、こんな行為は何の意味もないどころかむなしいだけでしかない。
問題は、ひとり鈴木議員を非難すればいいというものではない、ということだ。
50いくつにもなって子どもがいる、大の大人、都議会といえ議員であり政治家である公人がこんなことを公の場で言うのが、政治家たる行為か。
だが問題は鈴木氏だけではない。
さまざまな報道をみると、あの議会で笑っていたのは都知事もそうだったという。「何かおもしろいことがあったのかなと」思って笑ったそうだが笑うべきことではない。

鈴木氏だけではなく、彼が属していた自民党も、ことが大きくなるまではほおかむりしようとしていた。自民党幹部から「名乗り出てほしい」と言われるまでは誰も声を上げなかった。解明する気も説明する気もなく、その意味では都議会も当初、「特定することが難しい」として逃げようとしていた。
この期に及んでなお、ほかにもやじを飛ばした人間がいるのではないかという声にも向き合わず、逃げ切ろうとしている。

こんなのでなにが「おもてなし」だろう。
わたしは思う。やじを飛ばした政治家も、女性から産まれたということを忘れていないか。
妻と一緒に毎朝見ている「花子とアン」。
仲間由紀恵演じる蓮子が、封建的な夫のもとで苦しんでいる。
あのころとははるかに違い、女性の社会進出も権利もそれなりに認められるようになったはずのいまなお、政治家の口からああいう言葉が出てくるのは、いったいどういうことだろう。

安倍首相がみんなの党幹部に陳謝したというが、どこまで本気やら。

まだまだこの問題に目を向け続けていきたい。
女性から生まれたもののひとりとして、目を向けないわけにはいかない。

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