あれから20年2014/05/01 16:57:30

今日はアイルトン・セナの命日。
あれからもう20年がたったのか。
そのあいだにF1の安全性は向上して、ひとりも死亡事故が出ていない。NASCARやINDYでは死亡事故が起きたが。

セナを知っている、現役レーサーはもういない。エンジニアなどにはセナとともに仕事をした人はまだいるが。
アラン・プロストやセナの最後のチームメートだったデーモン・ヒルはとっくに引退して解説者などに転身している。あの、イモラのタンブレロコーナーでセナの真後ろから、コンクリートウォールに吸い込まれていったセナを間近で見た唯一のドライバー、ミハエル・シューマッハーは2月にスキー場での事故で頭部を強打していまなお闘病中だ。

日本人ドライバーで唯一、セナとチームメートだった中嶋悟さんによれば、レース上でのセナは周囲がとてもゆっくり見えていたのではないかという。普通の人の1秒が、セナにとっては2秒にも3秒にも感じられていたのではないか。音速の貴公子と呼ばれていたほど速さを追い求めていたセナだが、先を見通す能力が高かったからこそあれだけの記録を残せたのではないか、というのだ。

セナほどではないにしても、わたしたちも一瞬一瞬が貴重なときと感じることもある。
音速でなくてもいいから、少しでも先を見通して、よりよい生を生きたいと思う。

どういうつもりだ!2014/05/02 23:10:20

福井滞在2日目。
義父、義妹の娘、飼い犬、妻と買い物に出かける。 ホームセンターで買い物をするが車のなかに飼い犬を置いていこうとした彼らを、犬にもしものことがあったら、とわたしだけ、車に居残って帰りを待った。
この日は気温が23℃、いやもっとあったかもしれない。
車内は暑くて、ドアを半分あけて風を入れようとしても暑くてしんどい。
10分、20分、30分たってもまだ帰ってこない。
ようやく帰ってきたと思ったら食事を終えたという。

当然わたしは怒った。長く待たされたことに対してでも、わたしをおいてごはんを食べていたことに対してでもない。
犬を長時間車の中にほったらかしにしているとはどういうつもりだ、と怒ったのだ。
いくらわたしがついていてケアをしていたとしても、犬は暑さに慣れていない。小型犬だから外に出してもコンクリートの照り返しで足は暑さを感じるし、歩くのもたいへんだろう。

自分たちの都合だけで犬をほったらかしにするようなことは飼い犬に対して無責任極まりない。

もっと周囲が気をつけなくてはというのは思い込みすぎだろうか。

卓球で鍛えていただく2014/05/03 22:24:32

とれたてのタケノコ
およそ9カ月ぶりだろうか。義父と妻の3人で卓球をする。今月末に大会を控えて鍛えていただく。
悪いくせを指摘していただき、完全とは言わないが、充実した内容だった。

夜、ごはんを食べ終えたあとで皿を洗う。お客さまならやる必要はないだろうが、親せきだ。こうやってかかわりをつくることでコミュニケーションになる。
義父が4年前にふろ場で転倒したことがあったという。
ご高齢なのだからもしものことがあったら、と、おふろ場のゆかに、マットをしいてはどうだろうかと提案して、ホームセンターで買い求めてプレゼントする。

田舎と言えば田舎だけれど、来てみていいところだなと実感。

イヤモールドが壊れてカレーをつくって史上最低のカラオケスコアを出して2014/05/04 22:50:36

みごとに壊れたイヤモールド
妻の母教会、純福音系教会で礼拝を守った。でもやっぱりなじめないねえ。ゴスペルバンドの演奏などで耳がとても疲れた。
教会から帰って、障子張りを手伝ったりカレーライスをつくったり夜に入って、義母らとギター演奏で「知床旅情」などを歌ったり。
カレーをつくる前に補聴器をはずした。別につけても不都合ないし、と思ったのがまずかった。ここは自分たちの家ではない。しかも飼い犬がいるのだ。
妻から「補聴器が壊れたよ」と聞かされて一瞬わが目を疑ったのだが、和室の布団の上に置いてあった補聴器のうち、左側のイヤモールド(耳型耳せん)がみごとにかじられて割れていた。
不幸中だったのは、かじられたのが左側だけだったこと、補聴器の電池を食べたり飲み込んだりしなかったこと。もしそんなことになってたら飼い犬は病院に行って開腹手術を受けなくてならなかったかもしれない。
カレーを義父が食べてくださってとてもうれしい。
最悪だったのは夜のカラオケ。
義妹の子どもたちも入れて7人。「EXILE」など若い人の歌に交じってわたしもやってみたけれど、採点スコアがなんと26点。妻は7人中最高の82点をとった。スカイプでアメリカ在住の義妹に話したら「わたしもあなたと同じくらいのスコアよ」と慰められたけれどどう言っていいんだか。

「わたしたちの国籍は天にある」2014/05/05 23:30:39

妻とまだ知り合ってまもないころ、しかもメールだけのやりとりだった8月。妻の母教会の教会学校のサマーキャンプ中、川で流されかけた子どもたちを救おうとして、大人の男女2名が流されて亡くなるという悲しい出来事があった。妻はかなりショックを受けていた大きな出来事だった。
それから2年。
今日、妻の母教会の女性とともに敦賀市にある墓苑の母教会の共同墓へ、亡くなった2名をしのぶために行ってきた。いくぶん心の整理ができていたからか妻は泣かなかったけれど、こころの中にはまだ悲しみがある。

先日のアイルトン・セナもそうだ。
彼は常人とは思えないたぐいまれなドライビングテクニックと才能を持っていた一方、キリスト者としての信仰もまた篤かった。
雨のなか訪れた、敦賀の共同墓苑にはほかにもカトリックやプロテスタント教会の共同墓もあった。
「神は愛」「わたしはいのちである」などと聖書の言葉が墓碑に刻まれていた。
なかに「わたしたちの国籍は天にある」というのもあった。

そう、いつかはわたしも妻も天に帰る。
もしかしたらアイルトンとも会えるかもしれないし、亡くなった妻の母教会の方とも会えるだろう。
墓を訪れるというのは、死を思い考え、自分自身の生を思い死を考えること。それは人生で大事なことなのだ。

補聴器について知ってもらう2014/05/06 16:24:02

妻とともに東京へ帰る新幹線の車中。
帰る前に福井市内の補聴器専門店に寄って、先日壊れたイヤモールドの代替品として丸型の耳せんを購入してきた。妻は補聴器をみているが、実際に販売されているショップを訪れるのは初めて。いい機会だからと、わたしの聴力検査に妻に立ち会ってもらい、わたしの聴こえ具合にあった補聴器をスターキー、リオン、オーティコンなどの補聴器メーカーのカタログから、販売店員に選んで候補として出してもらったり、両耳装用の意味などについて説明を受けたり妻に教えたり。わたしの聴こえが左右ともに100デシベルを超えて、ほとんど聴こえないことをあらためて妻に知ってもらった。補聴器そのものについても理解が得られたようで、販売店に手話ができるスタッフがいたこともあり、短時間だったけれど有意義なひとときだった。

明日からまた仕事に戻る。ゆっくり休んでからだを回復させなくては。

インプラントデバイス2014/05/07 23:41:35

今日からまた仕事。今月1日から職場も含めて、クールビズが始まった。さっそくわたしも半そでワイシャツとスラックスだけで出勤したが、今日はまだ夜間は寒く、上着を着ている人が多かったようだ。

うーん。
というのは、昨今話題になっているウエアラブルデバイスだ。
グーグルグラスのように、メガネ形状のカメラやスマートフォンと連動して通信や記録ができるなどのデバイスだけならまだしも、今年に入って、スマートコンタクトレンズなどと、からだの状態を調べ記録できるレンズなどというのが開発されてきたという。ウエアラブルを通り越してインプラントデバイスと呼ばれているらしい。

難聴者の世界でもたとえば人工内耳というように埋め込み型の補装具、聴こえを助けてくれるものがある。しかしそれらは完全に聴こえが回復するわけではなく、限界もある。わたし自身は人工内耳も考えたけれど、補聴器、手話、口話、筆談という方法でコミュニケーションを図りたいからと、人工内耳は対象から外した。
しかし全面的に否定しているわけではなく、少しでも聴こえが回復するのであれば、またそれが適している人がいるのなら、使わない手はないと思う。

だが、体内に埋め込んだり小型化したりするデバイスがなんでもかんでもいいわけではない。
悪用したりされたり、またどこまでその使用を認めるのか、仮に人体に問題がないとしても、はたしてそれが倫理的に許されるものなのかという疑問もある。

便利だからという前に、一度立ち止まって、はたして人間にとって豊かになるものなのか考えてみる必要もあるのではないだろうか。

案の定、やっぱり2014/05/08 22:55:44

昨日、ウエアラブルデバイスからインプラントデバイスをテーマに「便利だからという前に、一度立ち止まって、はたして人間にとって豊かになるものなのか考えてみる必要もあるのではないだろうか」と書いた。その翌日、3Dプリンターで銃を自作、所持したとして川崎市の男性が逮捕された。彼は自作した銃を撃つ様子や設計図をインターネットの動画サイトに投稿したり「銃を持つ権利は基本的人権だ」と書き込んだりしていたそうだ。

1年ほど前、この3Dプリンターというものを知った。3次元のデータを元に樹脂などを塗り重ねて立体を製作するのだそうだ。先月シェラトングランデ・トーキョーベイホテルから結婚満1周年で招待され宿泊して、挙式でお世話になったウエディングプランナーにあいさつに行ったおり、3Dプリンターで挙式時の新郎新婦の写真や3次元データから挙式時そのままの立体像、ミニチュアができるサービスを昨年秋から始めたことを知り、うらやましくさえ思ったものだ。
ほかにもたとえば人体構造や医学実習のための骨格標本をつくるとか、地図帳などではつかみにくい、高層ビル街や地形などを知るために、それらのミニチュアをつくるなどといったことが3Dプリンターで可能になっている。
一方で銃大国アメリカでは、銃入手の壁を低くして誰でも手に入れられるよう、銃の設計図がインターネットで公開され、実際に樹脂ではなく金属で3Dプリンターから銃を製造した学生らが警察に逮捕された事件まで起きている。日本からもアクセスが多かったそうだ。場合によっては日本でも銃製造が可能だということだ。

話を今回の事件に戻そう。
容疑者がネットに書き込んだ「銃を持つ権利は基本的人権だ」という発言。
たしかにそうかもしれないだろう。だが、なんでもあり、では社会は秩序が保てないどころか、危険な社会に陥ってしまう。彼はかなり前から銃に関心があったという報道もある。そして銃が生活の中にある社会に魅力を感じて、銃が持てない社会である日本に不満を感じてこういう事件を起こしたのだろうが、銃がまん延して学校で乱射事件が多発していることをどう考えていたのだろうか。向こうが持つならこっちも持たなくては、では、「なんでもあり」の、きわめて安全とは遠い社会になってしまう。

はじめに書いたように、技術が進むことそれ自体は悪ではない。問題なのは、それらを使う人間の側のモラルや常識である。
と同時に、いくら権利だといっても、人を傷つけたり場合によっては命を奪うことになるものを持つことまで、基本的人権とは思えない。
容疑者は銃に魅力を感じるあまりに、いのちを奪うということの恐ろしさに気づかないまま、こういった技術に手を伸ばした。
そのこわさが一般の人にまで広がっているとしたら、なんとも薄気味悪い恐ろしい社会だ、としか言いようがない。

補聴器でどうやって音楽を聴くの?2014/05/09 07:22:56

恐ろしい話が出たばかりなので気分を変える意味で、昨日のギターレッスンについて書いてみたい。

先日、「補聴器でどうやって音楽を聴くの? たとえばイヤホンやヘッドホンとか?」という質問を聞かれた。
写真は昨日のギターレッスンのときに使ったワイヤレスマイク送信器と受信器である。
中央右側、「LOCK」と「ON」とあるのはマイク部分、音を入れるスイッチ。LOCKにスイッチを固定して音声が入る。マイク下部にあるクリップをスピーカー、話し手の衣類すそやネクタイなどにつけたりストラップを首からかけてもらい送信器を固定する。ギターレッスンのときはマイククリップをストリンガー、弦をくぐらせてギターホールにとめる。
では聴くほうはどうするかというと、中央左側、フック形状部分を耳にひっかけるようにして、補聴器の本体にある電源スイッチを「T」または「MT」にすると、音が磁気波に変換されて補聴器を通して聴こえる。結婚式で使った磁気ループはフック形状部分を広げてテーブルのまわりに敷くようなイメージをもってほしい。

昨日のレッスンも幸い、うまくいって「バラが咲いた」ではほとんどノーミスで演奏できた。「思えば遠くへ来たもんだ」を教えていただいたときは講師が見本を弾いてくださったのを目で追いかけながら、受信器から補聴器に入ってくる音を確かめて繰り返し繰り返し練習、最後に初めから終わりまで一通り、講師がベース演奏と歌を歌ってくださって、これもうまく演奏できた。
講師からギターにとりつけられるアンプを紹介してくださった。後日お茶の水の楽器店に行ってみて、いいのがあったら購入してみようと思う。アンプとワイヤレスマイク、送信器受信器を組み合わせたら、ろう者でもギター演奏ができるのではないだろうか。

ともあれ来週もまた教えていただく。妻と一緒に合奏する、曲を発表できる日が楽しみになってきた。

実物を見てきた2014/05/09 22:00:44

仕事の途中で歯科治療を受けてきた。午後3時すぎのこと。
はじめは「曇り空になってきたねえ」などといっていたのが、あれよあれよというまにどしゃ降り雨になって、10分くらいでまた、日が差し込んできた。
大気が不安定だったために起きたのだが、さて今年の夏はどうなることやら。

昨日レッスンで教えていただいた、アコースティックギター用PUアンプを、お茶の水にある楽器店でみてきた。ネット通販価格では3800円が、店頭価格では5300円。使い方を店員さんにきくと、それほど面倒でもないようだ。今日はワイヤレスマイク送受信器を持っていかなかったのでジャックの口径など確認できなかっただけではなく、送信器とつないで音が聞こえるかどうかもわからなかった。
来週木曜日にまたレッスンがあるのでそのときまでに、実際にワイヤレスマイクと接続使用してみて、購入するかどうかを決めても遅くないだろう。

明日、手話サークルで旅行の案内説明をすることになっている。今日から明日午前中のあいだにチラシを作り上げる予定。