誰のために、誰に向かって2014/06/21 23:09:23

コスモス朗読会前の最後の朗読クラス。宮部みゆきさんの『幻色江戸ごよみ』から「首吊り御本尊」のミニ発表会。

お昼をまったくとらなかったのがよかったのか、いい具合に力が入り過ぎなかったのがよかったか、やってみた感じはまあまあよかったかな、と思う。
わたしは聴こえないためにアクセントだとか発音だとかいった部分は正直うまくないと思う。それを補うために、からだを目いっぱい使って表現するようにしている。
いったい朗読は誰のために、誰に向かってやるのだろう。
わたしひとりで語りわたしひとりで聞くのならまあいいが、舞台上でもラジオでも今日のようなミニ発表会でも、聞いてくださる人がいてあるいは多くの聴衆がいて、そこで聴いてもらう、観てもらうのが目的であるはずだ。
だからわたしはオーディエンス、聴衆に向かってやらなくてはならない。

できるだけ、聴衆の顔をしっかりみる。ひとりひとりとまではいかないにしても、聴衆に顔を向けからだを向け、伝えようという思いが必要だ。

さて来週からはいよいよコスモス朗読会に向けた取り組みだ。
今年はかねて公言していた通り、三浦綾子さんの『氷点』から抜粋して読むことになっている。