いのちを思う2007/06/27 23:05:46

ここにある、2つのデータを提示したい。
総務省の「国勢調査」国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来人口推計」(2006年中位推計)によると、62年前の第2次世界大戦時71,998(千人)だった日本の人口は2005年の127,768(千人)をピークに下り坂に入り、2020年には122,735(千人)になるという推計だ。
もうひとつ、厚生労働省「完全生命表」「簡易生命表」では、1950年の男性58.0歳、女性61.5歳から20年後はそれぞれ69.31歳、74.66歳、2005年は78.53歳、85.49歳に、平均寿命が伸びているという。

昔読んだ、織田信長の伝記で幸若舞「敦盛」の一節 「人間五十年、下天の内をくらぶれば」とあった。50年も生きれば高齢者扱いされた時代を考えると、人間はなんと長生きできるようになったのかと思う。その一方でアフガニスタンやイラクなど、戦乱やテロの恐怖下にある人たちはいまもなお、死との恐怖におびえながら一日一日を生きている。

古代女王のミイラ特定 ツタンカーメン以来の発見
http://www.asahi.com/culture/update/0627/TKY200706270362.html?ref=toolbar2

エジプトからの報道によると、エジプト文化省は紀元前1503年~1482年ごろに王位にあった古代エジプトのハトシェプスト女王のミイラを特定したという。
少し前に日本でひらかれていた「古代エジプト展」に来ていたミイラは、最新の科学研究によって、歯槽膿漏などの病気をもっていたのではないかと言われている。

いのちは有限であり、宇宙の広大な時間尺度から見ると、人間の寿命はほんとうにあっというまのわずかなものでしかないと思わされる。
しかし、それであっても、一人ひとりにかけがえのないいのちがあり、生きる意味があるはずだ。欠けや至らないところ、気に入らないところはあるかもしれないが、わたしたちがどうであれ、神さまはそれでも一人ひとりを愛してくださる、と聖書は語る。

なんとまあ、差別や偏見を平気でするのだろうねぇ。
「アンネの日記」でもなぜユダヤ人がこんな目に遭わなくてはならないの?
と問うている。

人間としての誇りを取り戻すこと。

コメント

_ 上ミノ ― 2007/06/28 07:35:19

おはようございます。

誇り・・・みんな見たことないのかも。
子供たちの見ているものは
いんちきな、ずるい大人ばかり。

お手本になるようなかっこいい
誇りを持った大人はどれだけいるんでしょう。

私は自信がないです。
スマイルさんは子供たちにそれを示せる力を
持ってると思う。
子供たちに教えてあげてください。

_ スマイル ― 2007/06/28 08:38:44

上ミノさん

おはようございます。

>スマイルさんは子供たちにそれを示せる力を
>持ってると思う。
>子供たちに教えてあげてください。

わたしも子どもたちに教えてあげられるなんていうおこがましい気持ちはありませんし、示すなんてこともできません。
でも「アンネの日記」を読み続けて日々の積み重ねのなかから、お手本にはほど遠いけれど自分なりのありかたをみつけようと思っています。

_ 朋花 ― 2007/06/28 09:14:37

おはようございます。

織田信長の戦国時代、戦が日常でした。
戦争が日常化している地域ではあっけなく殺されてしまう中でどう人間性を保っていられるのでしょう。
宗教を考え出したことは人間という生き物にとって必然だったのではないかしら。

日本は戦後平和ボケとか言われ、命の尊さを説く人が非力になってしまったように思われます。無宗教を当たり前のように感じていることは幸せな民族の証でしょうか・・・日本ほど世界中の神々や仏様が平和共存している国はないように思いますが(笑)

日本人としての誇りをどこにもとめているか子どもたちは大人一人一人に迫っているようです。

私たちが子どもだった頃もずるかったりオロオロした大人がいたはずなのですが、かつての大人たちは私たち子どもには「大丈夫だよ」と語り続けてくれたように思います。なんという安心感に包まれて育ったか!!感謝は身近なところにありますよね。

大丈夫だよ!!濁流を堰き止める土嚢の一つ一つに、大人一人一人がなっていきましょう。

人生80年なら40歳はまだ半ば。
これからが勝負ですよ。
40にして惑わず・・・でしたか?
昔の40歳は今の何歳かしら?70歳かな?
20歳は成人と言えるのかしら?(笑)

さあ一緒に若々しい誇らしい大人になりましょうね。

(あれ?ブログジャックしちゃったかしら?)

_ スマイル ― 2007/06/29 01:00:23

朋花さん


こんばんは。
たいへんご返事が遅くなり、申しわけありませんでした。

戦国時代はおっしゃるとおり、生と死が身近にありました。昔見たテレビアニメ「少年 徳川家康」の主題歌に「昨日侍大将も 今日は敗れて霧一葉」とあったのを覚えていますが、まさに昨日大将だった人物が今日は首をはねられているかもしれない。そんななかでした。
想像することもできない日常だったのですが、だからこそ宗教に熱心な武士もいました。

おっしゃるとおりいのちの尊さを説くことはまるで無意味だ、と言わんばかり、非力なことだという風潮がいまなおあります。宗教の意味はなんでしょう? 生きることいのちの尊さ。それはお金などでははかることのできない大切なものですが。

>日本人としての誇りをどこにもとめているか子どもたちは大人一人一人に迫っているようです。

日本人としてというより、「大人として」ずいぶん偉そうなことを言っているけど、ほんとうは違うんじゃない?」と、子どもたちは一人ひとりに問いかけているのではないでしょうか。

>大丈夫だよ!!濁流を堰き止める土嚢の一つ一つに、大人一人一人がなっていきましょう。

そうです。社会を変えていくのはわたしたち一人ひとりなのです。濁流に流されない土嚢になることは普通の人間だからこそ可能なことです!

>人生80年なら40歳はまだ半ば。
>これからが勝負ですよ。
>40にして惑わず・・・でしたか?
>昔の40歳は今の何歳かしら?70歳かな?
>20歳は成人と言えるのかしら?(笑)

今回わたしがはじめにあげた平均寿命のデータから言いたかったことのひとつが、これでした。
わたしは見た目より若くみられるので、実年齢を言うとみんな「シンジラレナ~イ」と答えが返ってきます。悲しいなぁ。
でも考え方一つで変わりますよ。若く見られるのなら、そのぶん、まだまだ成熟成長できる可能性があるんだからと、ポジティブ前向きに考えたいですね。

>(あれ?ブログジャックしちゃったかしら?)

いえ、そんなことはありませんよ。
朋花さんのお書き込みでまたひとつ、話が深まりました。
感謝です!

スマイル

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