夢を追い続けていればいつかはかなうもの2007/06/09 23:09:07

昨年がめったやたらスポーツに関する話題が多かった反動からか、ましてブログの紹介欄に「手話と出会い音楽や朗読など、表現することの喜びに目覚めた」とある手前、今年はできるかぎりスポーツの話題を避けて手話、本、映画、音楽、朗読をテーマにしようと思っていたのだが、やっぱり話題ができてしまった。
前巨人の桑田真澄投手が3Aインディアナポリス・インディアンズから昇格してメジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツへ行くことになった。インディアナポリス・インディアンズのウェブサイト(http://web.minorleaguebaseball.com/index.jsp?sid=t484)には「Japanese Baseball legend arrives in Indianapolis」とあるが、昇格の報道はない。その後の新しい報道では背番号は巨人在籍時代と同じ18番だという。
新聞社および通信社系のホームページからの情報だが、ピッツバーグ・パイレーツの公式ウェブサイトにはまだ、発表がない。時差を考えると明日午前中にはアップされるのだろう。

夢を追い続けていればいつかはかなうものなのだと、思いを強くさせられたニュースだ。

さて。

昨今のニュースや新聞を見ると、いつ人間不信に陥ってもおかしくないほど事件がたくさん報道されている。犯罪。社会的弱者を食い物にした事件。
政治家がからんだ事件も。

聖書から。

義人なし、一人だになし、聡き者なく、神を求むる者なし。
                       (新約聖書 ロマ人への書 3章10)

今日、友人とこれら社会的事件や問題について話し合ったのだけれど、たしかに聖書はニヒルな目で、ただしい人は一人もいない。まして神を求める人はいないとまで書いている。
それでは、この世界はまったく希望も夢もなく、あるのはただただ絶望だけなのだろうか? 希望がなく絶望しかないところにはたして、生きる意味や勇気目標を見いだせるのだろうか?

しかし。
これだけたくさんの事件や問題が報道されている裏側に、ひっそりと、報道されることも知られることもなしに、いのちを、今日という日を全力を尽くして生きている人がいる。

今日の桑田真澄投手も、巨人在籍時代はいろいろたたかれたり批判されたりした。最後は引退するのではないかなどとも書かれた。渡米してメジャーリーグへの挑戦ときいて、やゆする人、通用しないと言う人もいたようだ。
だが、スプリングキャンプでメジャー昇格まであと一歩、と言われたその試合中に審判との衝突でけがをし、昇格はならなかった。そのままチームから解雇されてもおかしくない状況だった。なぜならメジャーへの昇格が約束された契約ではなく、招待選手としての契約だったからだ。
解雇されるまえに日本へ帰るのではないかとも思われたようだが、チームは彼の真摯な姿勢と態度に、解雇ではなくリハビリとマイナーリーグでの調整をすすめた。彼はすすんでそれらを受け入れ、リハビリからようやくメジャーリーグへ昇格することができた。

いろいろ批判されたこともあったけれど、ひたむきな真摯な姿勢が、周囲に影響を与え、夢をつかむことができた。

さて、わたしだ。
わたしも「手話と出会い音楽や朗読など、表現することの喜びに目覚めた」のだから、ゆっくりあせらず目標に向かって歩きたい。
絶望失望ではなく、勇気と希望を見失うことのないように。
名誉だとか賞賛だとかを求めずに。