自然体で語りたい2007/07/07 23:02:44

千の風になって
今日から始まる朗読のクラスは、本来使うと決めたテキストではなく、ステージ発表に向けた各自のテキストを使い指導を受けることになった。

今回は当初、O・ヘンリーの『最後の一葉』か、絵本『だいじょうぶだよ、ぞうさん』、文語体聖書のいずれかを使うつもりでいた。
ある晩、『アンネの日記』はどうだろう、プロフットボール選手の自伝『スーパー・ランナー』、がんとたたかった子どもたちの絵本『雲のむこうに虹がある』は? という声がきこえてふいに目が覚めた。ほんとうはそんな声はしなかったのかもしれない。目が覚めたのはたまたまであり、昔読んだ本を思い出しただけなのかもしれない。しかし、初めは読むどころか候補にさえ挙げていなかった、これら3つを思いだし、目が覚めてすぐに本棚から取り出し、そして最終的に、『アンネの日記』に決めた。

音楽も同様だった。
初めは昨年と同じようにベートーベンの曲から選択するつもりで、ピアノソナタなど、2つのCDを購入した。しかし、『アンネの日記』に決めてからは、しっくりこない、合わないという思いがよぎった。
中学から高校時代にかけて見た、テレビ朝日系の科学ドキュメンタリー番組『COSMOS』。故カール・セーガン教授(コーネル大学惑星研究所所長)をホストに、宇宙のチリから生まれ、意識を持つに至ったわたしたちの宇宙への興味と発見の歩みと、宇宙の広大さ深遠さを語ったこの『COSMOS』で使われた、ヴァンゲリスの『イグナチオ』。このシンセサイザーによる、静かな音楽をBGMに、『アンネの日記』を読もうと思う。

そして今日。
『イグナチオ』とベートーベンの『第9』合唱部分などを収めたCDを、朗読の先生に発表会で使う曲として提出した。
肝心の読む方は、「日記なのだからもう少し淡々と、語りかけるように」というアドバイスをいただいた。
終わってから友人、手話サークルの方にご相談して、アムステルダム(アンネの隠れ家)アウシュビッツ(アンネが一時収容された強制収容所)ドレスデン(大空襲の被災地)を写したスライドを使うか。スライドではなく、単に平和の象徴としての十字架を大きく映して、横で手話を交えてわたしが語るか。
朗読の先生からのご返事がないいま、なんともいえないが、もしスライドの使用、手話を交える、この二つがゆるされたなら、いつも以上にもまして、しっかり準備と練習を怠りなくこなし迎えよう。
          
アンネ・フランク(1929年6月12日生まれ、1945年2月末から3月半ば? に死去)。もし生きていたら今年78歳。
どこかでみている、聞いていると信じて、真理子さんと、アンネに聞いてほしい。そんな思いを込めて、自然体で語りたい。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
今年のスーパーボウル優勝チームは?

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://todaywesonghands.asablo.jp/blog/2007/07/07/1634120/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。