「バベルの塔 展」に行ってきた2017/05/13 23:38:13

かねてから行きたいと思っていた、東京都美術館での「ブリューゲル バベルの塔 展」に行ってきた。
http://babel2017.jp/

文字が読める人が少なく、信仰を伝えるためには教会での説教のほか、聖書の記事内容を絵画や版画にすることが一般的だった時代。現在のオランダやベルギー地方で活躍していた画家・版画家、ヒエロニス・ボスやビーテル・ブリューゲル1世らの作品を多く展示し、中心にブリューゲルの名作「バベルの塔」(1568年ごろ)を据えた展覧会。

詳細は上のサイトを見ていただくとして、美術史に詳しくないわたしにも、いかにこの「バベルの塔」を中心に同時代のネーデルラント地方の絵画が優れているか、理解できた。

高層建築技術がいまほど高くなかった時代。しかし詳細な分析から、おそらくブリューゲルが描いた塔は500メートルの高さだっただろう、という。天に届くとまではいかないにしても当時の人々にとってはまさに見上げんばかりの規模で目に迫っただろう。

未完成部分である塔をみて、わたしの脳裏に浮かんだのは『スター・ウォーズ』クラシック第3作、「ジェダイの復活」だった。あの中で登場した第2デス・スター。あれも未完成部分、骨組みが露出していた。
そういえばスペインはバルセロナに建設中のサグラダ・ファミリア教会も同じように骨組みがまだあって、128年たったいまも建設中とか。

ともあれ中世キリスト教史、美術史に関心がなくても、展示されている絵画や版画は一見の価値がある。
ぜひみなさんにもをおすすめいたします。