タブレットとキーボードを使った文字入力システム2014/01/14 21:49:28

タブレットとキーボードを使った文字入力システム
昨日、妻の知人の結婚式が渋谷でひらかれた。式の90分前に妻とわたしの共通の知人夫妻と待ち合わせてお茶などを囲んでよもやま話、式には以前お会いしたことのある方などと旧交をあたためることができ、式の後でさきの知人夫妻と、新郎新婦の門出を祝いながら居酒屋でなべ料理を囲み、社会問題世相から教会の過去未来についてなど、多くの話題が尽きなかった。

結婚式でとても興味深いものをみた。
写真を見てほしい。キーボードとカメラ三脚スタンドに据え付けられたiPad。これはブルートゥース、無線を使ってキーボードに打ち込んだ文字をiPadの画面上に映す、聴こえない人のための情報保障システムである。
わたしたちが結婚した、昨年4月27日のシェラトングランデ・トーキョーベイでは、20人ほどのろう者・中途難聴者が参列してくださった。彼らとわたしの双方が会の進行や司会、パフォーマンスの内容を理解楽しむことができるようにと、手話通訳・パソコン要約筆記・磁気ループ、ありとあらゆる方法で情報保障の手段をつくった。
今回はわたしを含めて聴こえない参列者が2人しかおらず、小規模の情報保障システムしかなかった。だが、キーボード入力者が真ん中に座って、聴覚障がい者が両わきからiPadの画面をみるかたちにすれば、2~3人でも十分対応できる。聴覚障がい者が少ない教会、手話通訳者がいなくてもある程度は使えるだろう。

だがこれにも欠点がある。
まず、スピーカー、話し手の話す速度に文字入力がついていけない。そして文字変換によってはいちいち直さなくてはならない。たとえば同音異字や単語など、「教会」「協会」などという場合は変換や入力に時間がかかる。キーボードは単語登録機能、単語学習機能を搭載しているが、そのたびに候補から選ばなくてはならず、入力者の負担が大きい。それはそのまま、手書きに比べて文字入力者の技術がある程度要求されるということでもある。

きくと、三脚からタブレット、キーボードまで、いろんなものがあるがだいたい5万~6万円くらいするという。
教会でワンセット用意しておいて、礼拝説教などや集会時に使えないだろうか。もしiPadなどタブレットとプロジェクターが接続できれば、それをスクリーンに投影する方法もある。ただしタブレット単体では出力機能がないらしい。MHLやSlimPort,、Miracast等を使用し、外部に映像を出力する必要があるそうだが。

手話とは別に、とても大きな参考になったシステムだ。