過ぎたるは及ばざるが如し2008/10/03 20:47:33

バナナとポタージュスープ
昨年あれだけ話題になり、はてはテレビ番組になって間もなく、データねつ造が発覚して消えてしまった「納豆ダイエット」。最近はバナナを朝食べるとやせられるというブームが起きているらしい。

少し太めだと意識しているわたしは、卓球のほかにも、歩いたり自転車をこいだりしているが、バナナを食べるようにもしている。写真は、朝食で食べるバナナと冷たいポタージュスープ。高血圧予防などに効果があるというカリウムが多く含まれているそうだし、熱量は100gで86㌔カロリーと、イチゴやミカンなどよりはある。だからか、けっこうお昼まで、これで十分なほどだ。

はっきり言っておくけれど、昨今のブームだというその話題に便乗したのではない。卓球の練習前にいつもバナナを食べているが、いつも聞かれて答えているようにダイエットのためではなく、メジャーリーグのスプリングトレーニングで選手らが合間にバナナをとっているのを見聞きして、激しい運動量のある卓球の前にバナナを食べると、栄養素を豊富に摂取することができるのではないか、と考えたからだ。

ブームというやつはほんとうに恐ろしい。
昨年の「納豆ダイエット」のときも店頭からきれいさっぱりみごとなまでに納豆がなくなったものだけれど、今回も例外ではなく、スーパーでは棚いっぱいのバナナが完売したとか、パック詰めでないと入荷しないとか、そのパック詰めでも本数を減らしてわずかではあるが値上げしているとかいった、異常な状況が起きている。

おもな産地である南米とフィリピンから、経済成長と食生活の多様化が進む中東と、日本のあいだでバナナ輸入をめぐって「争奪戦」が起きているともいわれている。さらには中国などもバナナ輸入市場として注目を集めているといわれ、ますますバナナ輸入が難しくなっているのだそうだ。

昔高校時代に教会の集会で、バナナの産地であるフィリピンや南米などの農業はどうなのだろう、バナナを輸入しているわたしたちだが、産地のことも考えるべきではないかと議論したことがある。実際、バナナを増産するとしても畑を作って収穫するまでに約10カ月かかるという。いくらバナナがほしいといっても、そのためだけに開墾、土地を破壊していいのだろうか。そんな疑問も感じる。

「過ぎたるは及ばざるが如し」。いくら話題になり健康にいいといっても、度を過ぎるのは問題ではないだろうか。
ブームだけのことではなく、広く世界経済や地球環境などのことも考えて、深く味わいたいと思う、バナナ好きである。

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