やさしい愛の手のひらで　今日もわたしは歌おう ――I will sing with a palm of gently love today――

試合前に、Will　Call、つまりチケット予約ずみの人が当日チケットを買うためのブースを確認するためにロジャーズセンターへ、行ってきた。
その帰り、ロジャーズセンター前で見知らぬ若い中国人の女性に声をかけられた。「トロントコンベンションセンターはどこですか？」。
たまげた。
いきなり見知らぬ人から場所を聞かれたのはもちろんのこと、戸惑い面食らってしまった。
けれどすぐに場所はわかり、彼女を案内することができた。
コンベンションセンターの人に「いやあ驚いたよ」と話した。

こちらの人は相手が旅行者であろうが滞在者であろうが市民であろうが一向に気にしない。というかそんなことを問題にしていないのだ。

日本だったらどうだろう。
いきなり外国人がやってきて場所を聞かれてもしどろもどろになるか、わたしにはわかりませんと逃げ腰になるか、避けて通るかのいずれかだろう。よほど言葉に自信と実力があり、なおかつ正確に案内できる通訳レベルの人でないと対応できないのかもしれない。

でも、やはり避けられたり不審がられるより、いきなりでも聞いてくれたほうが、話しかけてくれたほうが安心するし信頼できると思われる。
人を見たら泥棒と思え、ではギスギスしすぎて、こころがささくれ立ってしまう。