将来への希望を抱いた、楽しいひととき2015/09/09 23:38:29

仕事を終えるまでのあいだ、わたしは台風17号が東海地方に上陸して、日本海に抜けるまで一歩も会社の外に出なかったのだが、手話サークルに向かう途中、降ったり止んだり、それもいきなり激しい降雨に見舞われたりして、帰りの地下鉄もいつもより運行に遅れがあった。

安保法案。
何度も繰り返し書いているのだが、憲法違反ということと、審議を重ねれば重ねるほど、閣僚の発言が二転三転して、あいまいどころかわかりにくさが露見してしまう。

自然災害は人間の力ではどうにもならないこととはいえ、自衛隊を海外に送るなんてことより、国民を災害から守るということをせずに、自衛隊を派遣するなんて、しかも同盟国のために派遣するなんてナンセンスというしかない。国民が災害に遭ったときに守れずしてなにが自衛隊だろう、とも思う。

話を手話サークルに戻す。
いつもより終了時間を30分切り上げたが、今日はおばあちゃん、母親と一緒に幼稚園に通っているという女児がやってきた。
本来であればいきなり中級クラスでは難しいのだけど、指文字を使ったゲームを入れるなどして、楽しく学んでもらおうと企画してみたら、親子ともども楽しんでもらえたようだ。幼稚園児も大人も一緒に学ぶというのは、対象を絞りにくいからやりづらいといえばやりづらいけれど、あまり難しいことを言わず、子どもがかえしてくれる返事にあわせて目線を子どもに合わせること。

聞けば、「大きくなったら手話通訳士になりたい」という。
おおおおっ。
将来この子が大きくなって(ということはわたしがおじいちゃんになったころに)どこかの集まりで手話通訳士になった姿を見て「昔一緒に手話を学んだよね」というような話ができたら、いいよねえ。

暗いニュース、台風などいやな出来事ばかり続いただけに、この小さな手話を学ぼうとしている子どもに、将来への希望を抱いた、楽しいひとときだった。