弱者ほど追いやられる世の中2013/10/24 23:10:47

伊豆大島に住んでいる高齢者や障がい者、妊婦、幼いお子さんと親などが、いま台風27号、28号の接近のために島を離れて都内へ避難している。

東日本大震災のときも、障がい者の避難についていろんな出来事があった。目の見えない人たちは、ほかの避難者にじゃまにならないように壁際にスペースをとった、知的障がい者らは避難所から追い出された……。わたしと同じ聴覚障がい者も、情報が届かず、食事などが行き渡らなかったと聞いた。

もしこのさき、将来、南海トラフや東南海地震、首都直下型地震の発生や、また富士山が噴火した場合。
障がい者やご高齢の方々、妊婦や乳幼児はどうなるのだろう。

ご高齢の方の中には、生まれ育った島から離れたくない、周りに迷惑をかけたくない、という理由で避難を断った方がいる。家族や周囲の説得に応じて、避難した方もいる。お一人おひとりの事情や思いはそれぞれであり、とやかくわたしたちが口をはさむべきではない。だが、弱者ほど、隅に追いやられるのは、ここでも何度か書いた、歩道を走る自転車と同じこと。

避難されている方々が安心して過ごせますように、一日も早く帰島できますように。