聴く力2013/10/11 19:43:11

1 子どもが何か話そうとしたときは、まずしっかり顔を見る

2 話の合間に「ああそうなの」「なるほどなるほど」などうなずきながら聞く

3 ときどき「それでそれで」「そのあとどうなったの?」などと問いかける

これはわたしが卒業した小学校の校長が最近書いた文章からの引用の一部である。

まず、1は相手に関心を向けていることを示している。誰でも覚えがあるだろう。人が話をしているのにわきを向いていたり上の空のような顔をしていたら怒ったことはないだろうか。2は相手の話を理解していることを伝えるということでもある。自分なりに咀嚼しかみくだいているということだ。ただし「うんうん」などワンパターンのうなずきではうそ臭く思われてしまう。変化球というか、言い方を変えてみることで話が弾み、話すほうも「もっと話そう」という気持ちになる。3は2の延長でもあり、相手から結論を導き出すことにもなる。相手が話に詰まったとき、うまく結論や筋道を引き出せないとき、ちょっとしたクッションを出す。結論や筋道を引き出すきっかけになるかもしれない。

手話でもそうだ。
妻に教えた単語のひとつが「なるほど」だ。あごに親指をあてて親指を軸に人差し指を回すように動かす。だがこれだけでは話が弾まない。
いろいろ変えてみて話がすすんでいく。

しかし大事なのはテクニックではない。1にあるようにしっかり相手の顔を見ること。あなたに関心がありますよ、ということを伝える。これがないといくら言葉数多くしても、コミュニケーションにならない。