点字ブロックの上に物を置いたり立ったりしないでほしい2014/10/02 23:24:49

今日から10月期のギターレッスン。
課題曲は妻は『四季の歌』。わたしは『みかんの花咲く丘』。

この歌を聴くとしみじみ、子どものころを思い出す。幼稚園のころにレコード(CDではない!)でよく聴いたからだ。とくに3番の歌詞がこころにしみる。
この曲は、先日放送が終わった『花子とアン』で村岡花子が文部省嘱託として、アメリカ教育使節団と日本政府のあいだに立ち、教育の機会均等を推進する教育改革に尽力していた、同年の1946年8月に川田正子さんが歌った曲だ。

いつか来た丘 母さんと 一緒にながめた あの島よ
今日もひとりで 来ていると やさしい母さん 思われる

わたしの母はまだ元気でいるが、それでもいつかはこの歌のように母を追憶するときがくるのだろう。

ともあれ教わって、だいたいのテンポと奏法はわかった。あとは練習を重ねるだけである。
近々、年末に高齢者施設でボランティア演奏を一緒にやる仲間と『四季の歌』とともにギターで合わせてみよう。

話は変わる。
今日、妻と一緒に帰宅途中の地下鉄駅でのこと。
わたしたちはホームの点字ブロックから下がって電車を待っていたのだが、わたしたちの前に点字ブロックの上に立っている男性がいて、わたしたちとその男性が、ホームの点字ブロック上を歩いてきた目の見えない人とぶつかりそうになった。こちらも驚いたが彼も驚いたに違いない。

都内の地下鉄では転落防止のための柵や自動ドアが設置されているところもあるが、この駅にはまだそれらはない。
ドアがあろうがなかろうが、目の見えない人には駅のホームはとても危険で歩きづらい。
妻にも言い聞かせてまた自分もそうしないようにしているのだが、今日のこの出来事の直後にホームを見渡すと、点字ブロックの上に立っている人がまだまだ多い。

意識はそう簡単には変わらないのだろうけれども、できるだけ、駅のホームでは点字ブロックの上に物を置いたり立ったりしないでほしい。目の見えない人にも見える人にも、お互いに危険だからだ。
点字ブロックの上に立つことで彼ら目の見えない人がどれだけ危険を感じることだろう。ちょっとした気配りと想像力と思いやりで、お互いが気持ちよく生きることができるのだ。