右手と左手2010/07/14 00:01:42

手話つき朗読『ゆずり葉』のご指導をいただく、7月2週目。

疑問点や「こうしたいな」「こういう表わし方はどうですか」と、手話を指導してくださる先生にメールでお尋ねしていたことだが、メールでは伝わりにくい微妙なニュアンスも含めてみていただいた。

まず通しで初めから終わりまでやってみたあとで、場面ごとに区切ってチェックと疑問を確かめた。初めから終わりまで要したタイムは、おおよそ想定内の8分前後。

指文字を正確に表わすこと。先週あった声のご指導でも言われたが、「早瀬憲太郎」「吾朗」「さやか」といった人名を指文字で表す。ここであせったりつまづいたりしてはあとあと台無しになる。ゆっくり表わすこと。

「ふわりと甘辛いにおい」「ひょいと」
いかにもにおいがするように、鼻で呼吸をする。前からのぞくように指さして。イメージが大事。

先生にメールでお尋ねしたのは、両手で登場人物を表わす、区別と言うか使い分けについてだった。
さやかが吾朗に詰問する場面。
「自分も聞こえないのに、同じ聞こえない人を見下げて」についてだった。

「自分も聞こえないのに、同じ聞こえない人を」というくだりを、これまでは右手だけで表わしていた。まず、右手で自分を指し、それから耳と口に手をあて(ろう)、両手で同じ、右手平を下に前へ出して「みんな」。
そうすると、「見下げて」で表わす動作、左手親指を立てて(=吾朗)上に上げ、反対に下にさげた右手の「みんな」という表現がわかりにくくなる。突然左手親指を上にする理由がわかりにくくなる。ろう者にも読み取れないのでは。

使い慣れないけれど、「自分も聞こえないのに、同じ聞こえない人を」を思い切って左手で表わしてみた。
まだスムーズではないけれど、さらに思い切って左手の「吾朗」と右手の「同じ聞こえない人」を、離して上下の間隔をあけてみた。そうするとよりはっきり、吾朗と同じろう者の関係が伝わる。

日本手話はイメージも大事だ。もっと練習を積み重ねてスムーズな動きになるようにしたい。

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