1ヤードずつ前進していくように2010/07/29 23:17:00

苦手なものと向き合うことは誰にとってもしんどくいやなことだろう。トラウマのような苦痛を感じるほどだったらなおさら。
わたしにとって苦手なのはいくつもあるけれど、卓球のバックハンドもそのひとつ。
だいぶ克服できるようになったけれど、しかし実戦でこなせるようになったかと聞かれれば、まだまだだとしか答えようがない。

今日の卓球ひとり練習は、いつものようにツッツキやカット、フォアの練習よりも苦手なものに時間を割いてみた。

からだで覚えること。へたでもうまくいかなくても、繰り返し繰り返しやっていけば、ある程度からだが覚えるものだ。フットボールのパス投球練習もはじめは誰も教えてくれる人がおらず、技術解説書などあるわけもなく、周りに選手経験者もいない。見よう見まねで覚えたら、大学時代にQBだったという選手経験のある方から「なかなかいいじゃないか」と言われた。

卓球以外でも言えるのだろう、苦手なことに挑戦してみれば意外と、こなせることに気づく。ただし。興味のないことやりがいのないことにまで、無理をすることはない。

それと、楽しんでやることだね。手話もスポーツも苦しみを感じるとつらくなる。つまずいたり失敗したり、覚えたりしていくそのプロセスをゆっくり、1ヤードずつ前進していくように、楽しむこと。いつもそうだけれど台本選びでああでもないこうでもない、と迷って、台本を決めて手話通訳士の先生にご相談して手話訳表現をつくっていく。それはつまずいたり失敗したり台本本文を忘れたりしてしまうことの繰り返し。でも訳をつくっていって自然にいつのまにか台本を覚えることができる。その苦しみと楽しみのプロセスがわたしをとらえて離さず、また来年もがんばろうという強い意志につながる。

やっていけば、ちゃんとエンドゾーンにたどりつくのは間違いない。そのときこそ両手を目いっぱい挙げてダンスでもバック転でもなんでもしてみようか。