納得して使えるものを2010/07/30 23:06:53

ふたをあけると……ピコピコピコピコ△※♪♯(笑)
突然の補聴器電池切れ、なんてトラブルが起きたときに対応できるように、デスク周りにいつも予備の電池を置いている。『スター・ウォーズ』に出てくるドロイド、R2-D2のかたちをしたボックスのなかにある。

そういえば。
ここ最近、雑誌やテレビや電車内の広告にコンタクトレンズや補聴器の広告、コマーシャルをよく見るようになった。
昔、アマチュア無線をやっていたころ、アメリカのアマチュア無線雑誌に日本の「トリオ」「八重洲無線」だのといった無線機の広告を見て見慣れないもの、新鮮な感じがしたものだけれど、コンタクトレンズや補聴器の広告もそれに似た印象を感じた。
これらの広告を見るようになったのは、少なくとも3年前の2007年7月6日の全国紙に「医療機器 広告解禁へ」という見出しで、医療機器にかけられていた広告規制が一部緩和されたのがはじまりだろう。そもそもは自動体外式除細動器(AED)の施設への設置や販売が始まったことだ。一般の人も使えるために設置や販売がされるのであれば、広告規制はこれらの普及を妨げるということになりかねない。で、AEDや補聴器、血圧計、コンタクトレンズなどといった医療機器の広告が緩和された。

小学校4年生で初めて補聴器を買って以来、コンタクトレンズもめがねも補聴器も専門店でしか購入したことがない。耳や目に入れるものだから、ちょっとしたことでも不安がある。きちんとした知識のない販売店や新聞広告でみるような、「小さな補聴器もどき」は信用できない。わたしたち難聴者にとって補聴器は身近にあるものだからなじみの販売店や愛用メーカーなど多くのルートや知識があるけれど、接したことのない一般の人たちにとっては、わかりにくいばかりだろう。
逆に言えば、メーカーもマスコミも、そういった医療機器を取り上げるときは素人にもわかりやすくなおかつ選択肢を多く提示するべきだし、より積極的な情報を提示してほしい。
急速にすすむ高齢化社会だからこそ、ユーザー、メーカー、一般の人たち3者が納得して使えるものを使い続けたい。