恋するロマン2009/07/27 23:52:43

ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーベン(1770~1827)はわたしの好きな作曲家である。以前ここでも映画『敬愛なるベートーヴェン』や第9などについて書いたことがある。
今日の夕刊に彼の書いた有名な曲「エリーゼのために」は、従来言われていた説ではなく、知人の妹である歌手にあてて書いたのだという新説が出てきた。

これまではハンガリーの有名な伯爵令嬢、テレーゼ・ブルンズウィック(1775~1861)にあてて書いたのであるけれども、もともと彼の字は悪筆で判読しづらく、テレーゼと書くつもりがエリーゼと読み間違えられていたのだ、というのが通説だった。
今回記事に出た説によれば、ベートーベン作曲のオペラにも出演したテノール歌手、ヨーゼフ・アウグスト・レッケルの妹でドイツ南部・レーゲンスブルク出身のソプラノ歌手エリザベート(1793~1883)の可能性が高いという。
その根拠として①「エリーゼのために」の正式名には「4月27日の思い出に」というのがあり②この曲が書かれた1810年、彼女は一時、ウィーンを離れていた③エリザベートの第1子の洗礼記録(1814)には「マリア・エバ・エリーゼ」とあり、エリーゼと呼ばれていたのだという。つまりエリザベートとの別れにちなんで書かれた、というのである。

これらが事実であるかどうかは専門家ではないので、わたしにはわからない。
しかし、死後180年以上たったいまもなお、これだけ研究されているベートーベンに、わたしもますますひかれていく。

きこえない障がい。有力な支持者を戦争や経済没落などで失い、家族間の争いなどの不和も経験しながらなお、希望を失わずに名曲をつくっていったベートーベン。
いつかドイツを訪れたときには墓に詣でたいと思う。

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