生き生きと生きやすい社会とはなんだろうか2008/02/19 23:25:25

昨年から新聞やテレビで、産婦人科のある病院が少なくなってきたという報道を見聞きしていたけれど、今度はとうとう東京まで及んできた。東京都世田谷区の「関東中央病院」が産婦人科医を確保できず、4月以降の分べんなどの入院診療をやめることになったという。男性にとって関係ない、ではすまされない問題だと思うが、どうだろう。

新聞の報道をみる限り、関東中央病院の産婦人科の派遣元の大学が医師全員を引き揚げるという事態が起きたため、であるらしい。常勤医が確保できないため、診療休止になったのだそうだ。

たしかに産婦人科の医者はたいへんな環境にある。
出産時の事故などが起きた場合の、訴訟リスクが伴う待遇問題も指摘されている。産婦人科医そのものが少なくなっている。そして少子化で出生数が減る。

一方でわたしが住んでいる都内の区は、23区内で一番出生率が高いのだそうだ。合計特殊出生率が1.33という数字が出ている。
休日に区内を歩いてみると、わたしの家の近くだけでも公園で遊ぶ子どもたちをよく見かける。さらには乳幼児を預けてくれるママさん制度など、地域で子育てをサポートするシステムが確立されているのだそうだ。学童になると、学校や教育施設を開放してボランティアが昔のおもちゃの作り方や使い方を教えるなど、学校教育とは違ったかかわりをしている。さらには、深夜の緊急時にも対応してもらえる救急告示医療機関数が多く存在していることも挙げられるだろう。

同じ都内でありながら、一方では産婦人科が診療をやめる。一方では子育てを地域で見守りサポートする。
これからの社会を考えていくと、大きな矛盾と疑問を感じずにはいられない。
少子化という視点だけではなく、生き生きと生きやすい社会とはなんだろうか、という問いかけだ。

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