流されないようにとだけは2008/02/20 21:14:54

先日のここで、VHSビデオデッキが壊れたという話を書いた。そのあと何回かDVDデッキを見に行って調べたりしていたが、昨日次世代DVDで東芝が「HD DVD規格」からの事業撤退を発表した。今後は「ブルーレイディスク」が規格になるのだろう。

昔、VHSとベータが争ったときは決着がつくまで13年もかかった。メーカーにしてみれば資金力と技術力を投入した末のことでも、納得できない、撤退したくないという思いがあるだろう。それは理解できる。だがユーザーの立場になってみたら、いつまでももめ続けていては、製品が壊れたり使いものにならなかったりしたときに困る。今回は比較的早期に決着がついただけ、ユーザーにとって選択がしやすいとも言える。だが、HD DVD方式のデッキを購入したユーザーのことも忘れてはいけない。今後はこうしたユーザーへのフォローもしっかり取り組んでほしい。

テレビで言えばもうひとつ、地上波デジタルの問題がある。
将来的にはアナログ放送がなくなるのだろうけれど、デジタルテレビに買い替えろ、というのは乱暴であり無理がありすぎないか。わたしの持っているテレビだってまだまだ使える。それなのに高価なテレビを買わせようというのか。

給料が上がらない、消費の伸びがよくない。物価も上がっている。
そんななかで、はたして新規テレビを購入するだけの、懐のひもをゆるめるだけの余裕があるかどうか。
先々のことに目を向けつつ、確かな足元にも目を向けて、流されないようにとだけは自戒したいものである。