難聴と補聴器のウソ・ホント【回答編】 ― 2010/06/12 23:40:04
昨日書いた難聴と補聴器のウソ・ホント【質問編】。みなさんはホントとウソ、いくつ答えをあげましたか?
Q1 難聴の原因で一番関係があるのは加齢である ホントかウソか?
ウソ。亡くなったわたしの祖父も晩年にはたしかに補聴器をつけていたけれど、難聴になるのはむしろどういう生活環境で過ごしたか、また動脈硬化などが原因であることが知られています。ほかにも騒音の激しいところに長時間いる、イヤホンやヘッドホンで音楽を長時間聴いているなどというのは、けっして耳にとってよいことではありません。
わたしの場合は、はしかだと小学校時代の連絡ノートにあったのをいまでも覚えていますが、もういまとなっては確かめようもありません。
Q2 耳鳴りや難聴は糖尿病や高脂血症といった生活習慣病とは関係ない ホントかウソか?
ウソ。この記事によれば「頸動脈内膜中膜肥厚」という動脈硬化が難聴の原因だ、とあります。アメリカでは糖尿病患者は2倍も難聴になりやすい、というデータがあるそうですが。
Q3 軽い難聴なら心配ない ホントかウソか?
ウソ。難聴は重い軽いに関係なく、人には気づきにくい障がいです。わたしが難聴だとわかったのは、テレビを見るときに首をかしげたりテレビの前に座ったりしていたことがきっかけでした。
会話で聞き返すことがあったり、ほかの人が話しているのに気づかなかったりすると、経度難聴が始まっているきっかけである可能性もあります。
もっと重要なことは、コミュニケーション上で、外界の変化に対する注意不足を招き、さらには抑うつ状態になることもあるのだということです。
Q4 75歳以上の2人に1人は補聴器が必要なレベルの難聴である ホントかウソか?
ホント。75歳以上になると言葉の聴き分けに影響のある高音域が50デシベルを超えるのだそうです。2人に1人は補聴器が必要なレベルだとか。わたしの聞こえのレベルは、記事にあるグラフにあてはめれば75歳以上の聴力レベル。110デシベルを超えて重度難聴です。
Q5 難聴はうつや認知症の原因ともなる ホントかウソか?
ホント。聞き返しや言い直しの繰り返しから、周囲への興味や関心を失い、やる気も意欲も積極性もなくなっていく人も少なくないそうです。
Q6 補聴器を装用することによってコミュニケーションの楽しさや聞き取り能力が回復する ホントかウソか?
ホント。ただしわたしは、これは個人差と、その人の聞こえに補聴器が合っていれば、という但し書きをつけたいと思います。
補聴器をつければ完ぺきに聞こえるわけでも聞こえが戻るわけでもありません。わたしも補聴器に無知な人からそんな質問を聞かれましたが、機械であることをお忘れなく。
けれども、はじめは静かなところで補聴器をつけ、次第に会話の中に入っていく、というように、徐々に慣らしていけば、聞こえのレベルそのものは変化はありませんが、表情や生活に張りが出てくることは間違いありません。わたしの場合は補聴器に加えて手話という存在が大きいのです。
Q7 補聴器は両耳につけるのが望ましい ホントかウソか?
ホント。これはわたし自身が身をもって経験しています。つまり両耳に補聴器をつけています。
片耳だけより音の広がりや方向がわかるのと、自分の置かれている空間に立体感が感じられます。脳をバランスよく使うことにもつながるとか。たまに、左耳に音があるな、聞こえているな、と感じたときはなんとなくホッとしたりうれしくなったり。
みなさんはいかがお感じでしょうか?
Q1 難聴の原因で一番関係があるのは加齢である ホントかウソか?
ウソ。亡くなったわたしの祖父も晩年にはたしかに補聴器をつけていたけれど、難聴になるのはむしろどういう生活環境で過ごしたか、また動脈硬化などが原因であることが知られています。ほかにも騒音の激しいところに長時間いる、イヤホンやヘッドホンで音楽を長時間聴いているなどというのは、けっして耳にとってよいことではありません。
わたしの場合は、はしかだと小学校時代の連絡ノートにあったのをいまでも覚えていますが、もういまとなっては確かめようもありません。
Q2 耳鳴りや難聴は糖尿病や高脂血症といった生活習慣病とは関係ない ホントかウソか?
ウソ。この記事によれば「頸動脈内膜中膜肥厚」という動脈硬化が難聴の原因だ、とあります。アメリカでは糖尿病患者は2倍も難聴になりやすい、というデータがあるそうですが。
Q3 軽い難聴なら心配ない ホントかウソか?
ウソ。難聴は重い軽いに関係なく、人には気づきにくい障がいです。わたしが難聴だとわかったのは、テレビを見るときに首をかしげたりテレビの前に座ったりしていたことがきっかけでした。
会話で聞き返すことがあったり、ほかの人が話しているのに気づかなかったりすると、経度難聴が始まっているきっかけである可能性もあります。
もっと重要なことは、コミュニケーション上で、外界の変化に対する注意不足を招き、さらには抑うつ状態になることもあるのだということです。
Q4 75歳以上の2人に1人は補聴器が必要なレベルの難聴である ホントかウソか?
ホント。75歳以上になると言葉の聴き分けに影響のある高音域が50デシベルを超えるのだそうです。2人に1人は補聴器が必要なレベルだとか。わたしの聞こえのレベルは、記事にあるグラフにあてはめれば75歳以上の聴力レベル。110デシベルを超えて重度難聴です。
Q5 難聴はうつや認知症の原因ともなる ホントかウソか?
ホント。聞き返しや言い直しの繰り返しから、周囲への興味や関心を失い、やる気も意欲も積極性もなくなっていく人も少なくないそうです。
Q6 補聴器を装用することによってコミュニケーションの楽しさや聞き取り能力が回復する ホントかウソか?
ホント。ただしわたしは、これは個人差と、その人の聞こえに補聴器が合っていれば、という但し書きをつけたいと思います。
補聴器をつければ完ぺきに聞こえるわけでも聞こえが戻るわけでもありません。わたしも補聴器に無知な人からそんな質問を聞かれましたが、機械であることをお忘れなく。
けれども、はじめは静かなところで補聴器をつけ、次第に会話の中に入っていく、というように、徐々に慣らしていけば、聞こえのレベルそのものは変化はありませんが、表情や生活に張りが出てくることは間違いありません。わたしの場合は補聴器に加えて手話という存在が大きいのです。
Q7 補聴器は両耳につけるのが望ましい ホントかウソか?
ホント。これはわたし自身が身をもって経験しています。つまり両耳に補聴器をつけています。
片耳だけより音の広がりや方向がわかるのと、自分の置かれている空間に立体感が感じられます。脳をバランスよく使うことにもつながるとか。たまに、左耳に音があるな、聞こえているな、と感じたときはなんとなくホッとしたりうれしくなったり。
みなさんはいかがお感じでしょうか?
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