一夜明けて2013/09/29 22:20:57

疲れはないわけではないけれど、舞台に取り組んだという集中力と充実感のせいか、そんなには感じない。

初夏に購入したチケットのうち、最後に残っていた、映画「マン・オブ・スティール」を、妻とともに有楽町で観た。
映画化されたスーパーマンの最新作だが、妻と話し合って、クリストファー・リーブ主演の作品などこれまでに公開されたものを知らないファンでも楽しめるとはいえ、うーん。なんだかなぁという印象が残った。

まずCGの多さ。
「スター・ウォーズ」最後の3部作から急速に技術が進歩してきたCG映像は、たしかにスピード感あふれる映像をみせてくれる。けれど、たとえばスーパーマンが空中で戦う戦闘場面、投げられたり飛ばされたりするアクションシーンは、すごいと言えばすごいの一言だけど、ゲーム画像のそれと同一の、誤解を恐れずに言ってしまうとゲームの動きと同じように、単純一本調子なのだ。まっすぐ飛ばされる、落ちてくる、ビルの中を突き進んでいく。そんなに単純な動きなのだろうか? 

メトロポリスを舞台にしている、ゾッド将軍とスーパーマンの格闘アクションシーン。
スーパーマン(故クリストファー・リーブ)とゾッド将軍(テレンス・スタンプ)らが摩天楼を舞台に戦った場面(「スーパーマンⅡ」、1981)はすごい演出だったが、今回のそれはCGもまじえて、まさにメトロポリス全土が廃墟になったかのような破壊を描いていた。
けれど、いくつものビルが倒壊し、がれきの山になっていく場面。わたしは同時多発テロ、9・11を思い出さずにはいられなかった。まだ生々しいWTCビルの倒壊場面は、アメリカ人にとって脳裏から消えないはずだが、どう思ったのだろう。
さらには宇宙から宇宙船が火花をひいて墜落してくる場面。スペースシャトル・エンデバーの空中分解を思い出した。

補聴器が耳に合わず、まったく音が聴こえないまま映像を楽しむしかなかったのがちょっと残念。

ともあれ、この作品にも続編をつくるといううわさがあるようで、今後の成り行きがとても楽しみだ。