失われたものを数えるより2013/09/25 23:01:46

先日壊れた、右側の補聴器を、緊急ではあるがわたしの職場近くのデパート内のメガネ店に修理に出した。費用がいくらかかるかわからないが、いつも修理に出しているお店への発送のための時間がない。およそ1週間から10日で届くということなので、舞台をはさんで10日ほどの辛抱だ。

代わりに借りてきたのは、本来わたしのような高度難聴用ではなく、やや落ちる中度から軽度難聴用だ。使ってみて聴こえないわけではないが、はっきりとは聴こえない。

舞台のための練習を続けているが、こういう状況ではやむをえない。
災い転じて福となす、という言い方もできるし、神さまがこういう状況を与えてくださった。聴こえにくい補聴器をつけてステージ上でプレーするのはきついけれど、その分、落ちついて冷静にはっきりと声をだし手話も大きく、間をおいて表現することに集中できる、と。逆境も前向きに受け止めていこう。

いつも言っているように、「失われたものを数えるな。残されたものを最大に生かせ」。
普通に話せる口と手話を与えられた。いまはよく聞こえない補聴器を借りることでなんとか聴こえる。
その与えられた状況下で、全力を尽くすこと。
よくわからないいやしを受けるより、ずっとそのほうが神さまにおこたえできる最大の方法である。