コップの中の争いにこだわりたいのか?2011/02/23 22:03:25

カダフィ氏、「私は革命家」と退陣要求拒否
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081229-507405/news/20110222-OYT1T00945.htm

中東から始まりアフリカ北部まで広がった、独裁体制への民衆の不満と政権打倒を目指す動きは、急な展開でリビアも、カダーフィ政権が追い詰められているようだ。

この記事だけではなく、今日の夕刊各紙でもムアンマル・カダーフィがテレビカメラを前に演説し、最後は「革命、革命」と叫んだという。
思うに、自己愛と自己正当化、さらには周囲を冷静にみつめる目をもてなかった独裁者の哀れな末路という感じだ。

そもそも革命といいながら、自国民を一説には800人以上殺害したという今回の事件をみても、どこが革命だよ、と反発怒りを覚える。自国民を殺すのが革命か?

ひるがえってこの国。
たしかに政党にとっても政治家にとっても言い分はあるだろうが、国の予算編成という大問題が目の前にあって、それでなくても多難、複雑な問題が山積しているいま。政争に明け暮れている余裕があるのだろうか?

「みんなで生きて帰ろう」励まし合った 救出の奥田さん
http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY201102230180.html

れんが造りに被害集中 がれきの下から「さよなら」
http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY201102230172.html

ニュージーランドで起きた地震で、救出された日本人の若者が、足を切断されたつらさよりも「生きて帰ろう」と思ったという。そして別の報道ではがれきのなかから「さよなら」という声が聞こえたとも伝えられた。この2つのニュースにわたしは、とても胸が締めつけられた思いだった。

この国の政治家やリーダーと呼ばれている人たちは、世界の、この国のありさまを見てそれでも、コップの中の争いにこだわりたいのか? そりゃ小沢問題など大事なのは理解できるけれど。

リビアやイランイラク以上に、この国の「いま」を思うにつけ、あきれかえり、怒っている。