人のこころを映し出している建物2007/02/24 23:07:40

威容を示すように覆い被さるヒルズ
赤坂から六本木を歩いて、夜に中難協の理事会へ。

午前から午後に欠けての予定を済ませたあとで、赤坂→六本木→三田(田町)を循環するバスに乗った。疲れが出たのかウトウト船をこいだ。
バスを降りてしばらく歩いた先は、富裕層が多く住むことで知られる、六本木ヒルズ。つい1年前までは若くして社長に成り上がった、IT長者などと揶揄と羨望のまなざしを込めて言われた者がデンと構えてプールバーなど、豪華な暮らしと女性を招いてハデな交際をしたりしている一方、そのIT企業の下っ端は、昼食時には同じヒルズにある会社から弁当を買いに行った、などとも言われた。つまるところ、格差社会の象徴のような建物である。

ビルから、遠くに東京タワーがみえる。何度も、映画やテレビドラマの舞台に使われた。タワーの点灯が消える瞬間に告白すると、恋が長続きするなどと言われるようになった。歌の歌詞にも何度も登場している。わたしの好きな歌、「別れても好きな人」にも出てくる。しかしこの東京タワーは、実はテレビの電波を中継するために建てられた。第2次世界大戦の焦土から少しずつ復興をはじめ、ひとびとの心に希望と未来への夢を抱かせてくれた、それこそ希望の象徴であった。

対照的な、ふたつの建物だ。
どちらも人のこころを映し出していることに共通している。しかし一方は富と欲望を映し、一方は生きる希望を抱かせてくれた。
いい悪いの問題ではない。人のこころのありようを対照的に映し出しているようにみえてならない。

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