こんなにも印象が違うのか。: やさしい愛の手のひらで　今日もわたしは歌おう ――I will sing with a palm of gently love today――

同じ「東北でよかった」でも、こんなにも印象が違うのか。

今村雅弘氏が復興大臣を更迭されたのは当然のことだとわたしも思う。先日の「がん学芸員」と並んで、人の心に土足で乱入したような不快感を覚える。

あらためて嘆息したのは、自民党の二階俊博幹事長が、今日、講演で、今村氏の責任を問うことはそこそこに、マスコミに怒りをぶちまけたこと。この講演での場面はわたしもテレビで見た。「政治家が何か話したら、マスコミが一行悪いところがあったらすぐ『首を取れ』という。なんちゅうことか」と。分かっていないなあと。

ところがだ。
今村氏が言ったのとは違う意味で「東北でよかった」という言葉が静かな共感を呼んでいるらしい。

＃東北でよかった　魅力紹介のツイート次々、広がる共感
http://digital.asahi.com/articles/ASK4V641YK4VUTIL043.html?iref=comtop_8_02

高校時代に修学旅行で岩手県でわんこそばを食べ、独身時代に山形県や福島県を訪れたし、結婚してからは被災した宮城県仙台市へ、ボランティアに行ったことがあるだけ。東北出身の方々から見れば「それだけ？」とおしかりをうけるかもしれないが、東北だって美しいところおいしい食べ物、たくさんある。

がんになってよかったと思っているのと同じく、たいへんな災害にあったけれども、生まれ育ったところに対する愛着や思いは東京や北海道など、ほかの県の人たちと変わりない。

人を傷つける言葉もあれば、感動させる言葉もある。

同じ言葉でも、これほど印象が違う、こころを揺さぶらせることはない。
東北だけではなく熊本や鳥取など被災されたみなさんへ、こころから応援を送ります！