確かに忘れやすいのかもしれない2013/03/11 23:38:49

昨日も書いたように、忘れてはいけない日のひとつ、3月11日。
震災発生時刻に黙とうをしようと思ったけれど仕事でかなわず。気づいたら時刻をとうに過ぎていた。

作家の伊集院静さんが今日の日刊スポーツ紙面でこんなことを言っていた。

あの震災を直接経験していない、90%の日本人にとっては「忘れるな」といっても忘れてしまいたいものだろう。忘れるなということは押しつけにつながる。
むしろ忘れやすいのが人間なのだから、忘れやすいということからいかに忘れないようにするか、ということが問われる。

東京に住んでいるわたしも福島や宮城や岩手の人たちのために何かをしたいと思い、宮城のササニシキを購入したり福島の木材でつくったはしを使ったりしている。けれどあの震災を経験した人たちにとっては忘れるどころではない、大きな傷をもたらした。
そんな状況で、遠くに住んでいるわたしたちが「忘れるな」というのは思い上がりなのかもしれない。あんたら、何を経験してきたんだとでもどやされるかもしれない。

しかしだからこそ、遠くにいる人たちのことを思う。
原発事故で故郷から離れなくてはならない、家族が散り散りにならざるを得ない、家族を失った人たちの悲しみ苦しみ。
忘れないことができなくても、悲しみ苦しみを想像することはできるのではないか。もし自分だったらどうだろう、と。

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