スーツを変えて新入社員をみながら2013/04/01 23:16:42

今日から陽春、4月に入る。
まだ早いかと思いつつ、夏スーツを出して、冬スーツスリーピース4着をクリーニングに出した。

ふとまわりをみると新入社員がいる。昔、大学を出たばかりのころの自分を思い出した。仕事に慣れるかどうか、それ以上に聴こえる人たちと一緒にやっていけるかどうかが大きな不安だった。
今日午後に異動してきた人のあいさつがあり、職場の人にメモで書いて教えてもらった。入社したばかりのころはそんな配慮ももらえなかった。もっともいまでも聴こえると思われているから、筆談をお願いして「あなたが書いて」という顔をされることもある。

ともあれ若い人たちにできるのは失敗と恥をかくことといろんな人と交わり出会いを重ねること。これは経験を重ねたわたしたちにはもうできない。

いっぱい経験をして恥をかいて失敗も成功も積み重ねていってほしい。
わたしも会社員生活の残り、カウントダウンを徐々に視野に入れながら、これからの人生をよりよく生きていきたいと思う。

お花見にはどうだろうねぇ2013/04/02 23:42:44

今日は終日雨。クリーニングに出していなかった冬スーツで暖かくしてでかけていった。
明日は手話サークルのお花見会の予定だけれど、夜まで大気が不安定、雷がなるだの雨が降るだのと予報もあまり芳しくない。
よって明日はサークルを欠席して、挙式関係の準備に充てよう。

強風と雨と桜と2013/04/03 22:09:26

けさ起床してベランダから見ると隅田川向こうに見えるはずのマンションがかすんでみえなくなるほど、ものすごい雨。おまけに風も強くて何度もからだごと飛ばされそうになった。

仕事中は当然外には一歩も出ず、終わってから有楽町へ足を延ばして買い物を済ませて帰宅。雨は上がり風もすっかりやんで、有楽町マリオンそばの桜は7割ほどしか残っていない。葉桜と桜がまだらになっていた。

明日は晴れ、最高気温も20℃になるだろう。

できないこと できること2013/04/04 23:21:17

今日はコミュニケーションで二つの出来事があった。

まずはじめにあったこと。
調べ物をして聴者に説明をしなくてはならなかったそのとき、相手は左側に位置している。だがわたしは左からの音はほとんど聴こえない。聴こえていないのに返事をしてかえって誤解を招いたりその時しのぎのわかったふりをしたりするのはいやだった。相手の左側にからだを置けばよかったのだけれど、そのさらに左にも人がいて、かえって迷惑になってもいけない。
というわけで、わたしは右耳を相手に向けていた。
わたしは左耳は補聴器をつけてもほとんど聴こえないこと、太鼓に手を当ててたたく振動でかすかにわかる程度のようなものであると説明、残った右耳も補聴器を外すと全く聞こえないことを説明した。


そのあと、婚約者と別の聴者と会食をする機会があった。
聴者ばかりのなかで話を聞きとるのは、ほんとうに疲れる。聴者に顔を向けても聞き取れない。手話を学んでまだ半年にもならない婚約者が、片言ながら手話で通訳というか話をわたしに説明してくれた。聴者にではなく婚約者に顔と耳を向けて全神経を集中させていた。どうしてもわたしには聞き取れないから、手話ができる人のほうへ身を向けざるをえない。

婚約者とのことは、また難しい問題を含んでいる。
いまはまだいいけれど、婚約者がだんだん手話が上達してきて本格的な通訳者レベルになったとする。そのとき、わたしの通訳をお願いしていいのだろうか? 家族であり身内なのだから当然、ですむ問題ではない。手話を使うのは、その目的意味づけは、妻としてなのか、通訳者としてなのか。善意に甘えてはいけない。かえって通訳を期待してしまうことが、彼女にとって負担になったり不満になったり、へたをすると「わたしはあなたのために手話を学んだけれど、あなたの通訳ではない」と抗議を受けるかもしれない。

聴こえる者と聴こえない者が一緒に暮らすというのは、そういう難しい問題をひきおこしかねない。

はじめの話のときは、わたしが右耳を向けたことに一瞬相手が驚いたけど、きちんと説明したら納得してくれた。
あとの話はこじれるとやっかいな問題である。さきに書いたようにあとあとまで悪い影響が出るリスクがある。
ただひとつ、言えることは、たとえ通訳をしてくれたとしても、家族としてこころから深い感謝を絶やさないこと。

できないことは悪いことではない。不便なのはしかたない。でも聴こえないことは不幸ではない。
できないことがある代わりに、できることを妻のためにこれからもやり続けていくことでしか、こたえるすべがない。

そのために仲間がいる!2013/04/05 23:48:43

挙式を3週間余り後に控えて、準備や打ち合わせがこの週末にある。
ふたりとも別に緊張したりあわてたりなどしていないが、昨日のことを考えると、お互いに気をつけなくてはならないことがある。

もし聴こえない人間がわたしだけだったとしたら、とても悩むし相談したくてもできないだろう。
だが、幸いにというか、難聴者協会に夫婦そろって会員となった。わたしはもう10年以上会員歴があるが、妻はそれまで障がい者と接したことすらない。
こういうときのために仲間がいるということほど、心強いものはない。

とんでもない雨2013/04/06 23:07:04

低気圧がやってきた日本。今日は台風並みの強い雨と風が吹き荒れた。
午前中はまだたいしたことはなかったけれど、午後3時ごろから徐々に雨が降り出し、これを書いているいま、新幹線が一時運転を取りやめるなど各地に大きな影響が出ている。

週明けには天気が回復するだろうけれども、こんな日に結婚式を迎えた人たちにとっては、いろんな意味で記憶に残る一日だろうね。

戦争できる国になんかしたくない2013/04/07 23:03:53

礼拝を終えて舞浜のホテルへ行き、挙式と披露宴の最終打ち合わせに行ってきた。

2週間余り後に迫ってきたわけだが、打ち合わせではウェディングケーキ、挙式に流れる音楽や讃美歌、挙式と披露宴の進行流れの確認、余興の内容と出演者の確認など多岐にわたった。

招待客に寄せ書きを書いていただく趣向で、フットボールファン、フットボールクレージーのわたしと、妻にそれぞれ白いフットボールを用意した。受付か披露宴でボールを回して書いていただくことになる。

話は変わる。
北朝鮮がこの10日にもミサイルを打ち上げる、これにたいしてミサイル撃墜命令が出されるなどといった報道が連日伝えられている。北朝鮮からはアメリカ本土だけではなく、「横須賀、三沢、沖縄もミサイルの目標である」という発言がでた。

冗談ではない。核戦争になったとしていったいだれが勝者なのだろう。そもそも核戦争で勝者はありえるのだろうか?

新婚旅行は半年後を予定しているが、もしそのとき戦争が起きて、旅行どころではない事態にでもなったら。

こういった国際情勢の中で日本も巡航ミサイルを配備すべきだとか、もっと国防に力を入れよとか憲法を改正しろとかいった「勇ましい」声もきこえてくる。
だがあの戦争で日本はどうだったか。原爆を2つも落とされたではないか。ただ黙って平和を享受してきたわけではない。外国に出兵しなかったからでもあるが、自衛隊がひとりも人を殺さなかったことを誇りに思うべきだ。

戦争はいやでも人のこころを、生活を、容赦なく破壊する。
勇ましいことを言う人ほど、自分から実際に戦場には行かないものだ。戦争をしたくない人も巻き込み、生活もなにもかもすべてを破壊しつくすのだ。それをあの国も含めて、わかっているのだろうか。

殺すことも殺されることもわたしは拒否する。
断じて日本が戦争できる国になんかしたくない。

朗読や手話や愛する人と暮らせるのは平和だからこそ。
平和はただ黙っていても得られるものではない。ふだんのなにげない暮らしや人とのかかわりの中から生まれてくる。それはとても貴重なものだ。そのことを忘れたくない。

とてもこわくて歩けない2013/04/08 22:58:35

ホテルでちょっとだけ見た、ウェディングドレス。
けっこう重いし大きいし。

タキシードも着慣れない上に靴のヒールが高くて、こわい。
教会の知人のだんなさんは15センチも高かったそうだ(ホントかね)が、そんなのをはいたらとてもこわくて歩けない。

偉大な父をもつのはたいへんだな2013/04/09 23:17:11

偉大な父を持つネイト・モンタナ、コンバインの評価は?
http://www.nfljapan.com/headlines/45033.html

フットボールで偉大な選手は何人もいるけれど、とりわけクォーターバックとなると、オフェンスの中心となるだけに、注目も高い。

わたしにとって偉大なクォーターバックというとどうしても、オークランド/ロサンゼルス・レイダーズでプレーした、ジム・プランケットと対岸にあるサンフランシスコ・49ersとカンサスシティー・チーフスでプレーした、ジョー・モンタナのふたりだ。

そのモンタナの息子、ネイト・モンタナがいま、NFLのリージョナル・コンバインに参加している。

この「リージョナル・コンバイン」というのは、毎年2月にひらかれる、全米各地の300名を超す大学トップ選手すなわちNFLドラフト対象になると思われる選手を招待して行われる「スカウティング・コンバイン」とは別に、ドラフトには対象とされないけれども、埋もれている、プロレベルの能力のある選手を探すための公開テストである。

しかし、モンタナがねえ。どんなモンタナ(古っ)。
ネイト・モンタナは父であるジョーが卒業したノートルダム大学を中退して3つ大学を転校、NCAA2部のウェスト・バージニア・ウェズリアン・カレッジでプレーしていたという。

同大学のウェブサイトはこちら。チームのニックネームはボブキャッツ。ウェストバージニア・インターカレッジエート・アスレチック・カンファレンスに属しているそうだ。
http://www.wesleyanbobcats.com/sports/fball/index

父はカトリックの名門、ノートルダム大学。息子はウェズリアンというプロテスタント、メソジストの学校か。

スーパーボウル3度、いずれも勝利をもたらした父にくらべるといささかレベルが低い気もするけれど、その父だって初めから期待されていたわけではなかった。ノートルダム大学卒とはいえ、ドラフトで3巡だったからね。それでもあれだけの選手になった。ネイトだって可能性がないわけじゃない。父以上にハードルは高いけどね。

偉大な父をもつというのは、凡人にはわからない苦労もあっただろう。

ネイトがNFLでプレーできることをこころから願う。

空を見上げて2013/04/10 22:56:53

北朝鮮からミサイルが発射されるという報道が一日中、この国に緊張をもたらした。
夜間に奇襲で発射される可能性もあるため、24時間体制で厳戒しているという。

ふと空を見上げる。
まさかとは思うが、この国に核ミサイルが撃ち込まれたら。
わたしたちの平和な暮らしが今日で終わるのか?

婚約者の父が披露宴でカラオケで歌うという、芦屋雁之助の『娘よ』の歌詞と、朗読仲間が講談で語ってくれるという、夏目漱石の『吾輩は猫である』の台本をそれぞれCDに入れた。聴こえないひとのためにパソコンで投影する。

なにげない幸せ。大事なことだよ。