音響と情報保障のチェック2013/03/17 22:51:15

ほんとうにあっというまだ。弥生3月に入ったと思ったらもう月の半分を過ぎた。
ホテルで挙式関連の2度目の打ち合わせに行ってきた。

聴覚障がい者がいないのであれば必要がないことだが、今回、わたしはもちろん、参列してくださる方には聴こえない方が複数いらっしゃる。仮に一人だとしてもわたしは考えただろう。聴こえない人たちも聴こえる人たちも手話が分かる人もわからない人も楽しめる挙式披露宴にしたい、と。

当初わたしは聴こえない人たちのために会の進行や会の内容を伝える方法を、手話、要約手書き筆記、OHP、磁気ループという「4本の矢」で考えていた。
けれど結婚式も披露宴も、ある程度時間があるものであり、とくに披露宴は2時間30分の長丁場だ。
司会者の台本やアナウンスなど、手書き要約筆記を昔小学校で見たオーバーヘッドプロジェクター(以下OHP)で投影するのは筆記してくださる方にとっても労力の負担がきわめて大きい。台本をパソコンで投影したほうがずっと負担が減る。
というわけで、手書きの文字投影をやめて手話、OHP、磁気ループに絞ることにした。

婚約者の教会知人友人にも、わたしの教会知人にも、わたしのような聴こえない人はいない。いないどころか聴覚障がい者と接したこともないだろう。
今回の取り組みはそういった人たちに聴覚障がい者を知ってもらうこと。聴覚障がい者にとってのコミュニケーションが手話だけではなく、いろんな方法を組み合わせていかなければならないこと。手話、OHP、磁気ループを実際に見てもらう知ってもらうこと。

当事者であるわたしだけではない。参列してくださる聴こえない人たちが、ひとりでも楽しめなかったりつまらなかったり苦痛に感じるようなことはしたくない避けたい。ここちよくお帰りいただくこと。

いつかかなえたい、誰もが楽しめる朗読舞台のためにも、この取り組みを成功させたい。