声が出ない2010/04/12 21:51:15

昨日の舞台観劇のあとの牧師先生らとの立ち話のときにすでに症状が出ていたのだけれど、声が出ない、出ることは出るけれど裏返ったような低いような聞き苦しいような声が出る。
けさ出勤後に上司や同僚に断りを入れて会社内の診療所に診察に行ってきた。
結果は「咽頭炎らしい」とのこと。とりあえず口内の炎症を抑えたり傷の感染予防をするトローチと、たんを出しやすくする薬をそれぞれ一週間分、もらったあとで来週月曜日に再度、社内の診療所へ行く予定だ。以後はなるべく声を出さないように気をつけている。
 
でもいろいろ考える。
もしこれで声が出なくなるとか、声やのどに病気があったら。わたしはろう者と難聴者と聞こえる人のそれぞれの立場世界を理解しているつもりだが、もしこれからの人生が、声が出せない状態になったらどうしよう。秋の舞台もだめになる。

うれしかったのは、手話を教えている、会社内の仲間と話ができたこと。ひとりは手話だけ、口パクで話すわたしの話を読み取ってくれたし、もうひとりは立ち話ながら、「声を出さないように気をつけて」とわたしに注意して手話でいろいろ話をしてくれたりアドバイスをくれたりわたしの話を聞いたりしてくれた。

まったく声が出せない、出せてもいつもと同じようにはいかない。相手が手話がわからなくてもわたしが声を出せばなんとかコミュニケーションが成り立つけれど、声も出せないとなるともう手話しかない。相手が手話がわからないと、いったいどうしたらよいのだろう。
絶望のなかに突き落とされたような、いらだちと深い苦悩を感じた。これこそがろう者がいつも感じていることなのだろう。

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