臨場感と集中力と楽しみと2010/04/10 23:59:36

あまりテレビは見る方ではない。
なぜかというと観たい番組が少ないうえに、そのなかに字幕の付いているものが少ないからだ。字幕が増えてきたのはニュースやスポーツ中継だが、他ジャンルでもお笑い番組やトークショーなども字幕がつくようになった。けれどお笑いにはまったく興味がないから観たいとは思わない。残念だったのは、先日フジテレビで深夜に放送された「スター千一夜 2010」。子どものころに見た記憶がある「スター千一夜」という番組をいま風にアレンジしていま活躍している俳優さんたちを招くトーク番組。けれど字幕がなかったから、なにを言っているのかわからない。せっかくお気に入りの女優さんをみても楽しめなかった。

今日は巨人-中日のデーゲーム中継を観る。
スポーツ中継はアクションがあるから、字幕がなくてもまあ楽しめる。
2カ国語放送だったが、第1音声である、放送局のアナウンサーや解説者の音声ではなく、第2音声で東京ドーム内の音声だけを聞いてみたら、補聴器だけでも十分楽しめた。東京ドームの客席にいるようなとまでは言わないが、それなりの臨場感と集中力をもって楽しめたのだ。

余談だけれど、巨人応戦席ではトランペットや太鼓がなくなったのだろうか。ピンチやチャンスの応援で、球団のチームカラーであるオレンジのタオルを振り回しているのを何度も見た。
これはとてもいいことだとわたしは思っている。
かねがね、わたしは日本のプロ野球にいらないものとして、太鼓や鐘やトランペットなどの鳴り物を挙げていた。メジャーではほとんどの球場でそういった鳴り物に頼った応援をしない。ごくわずかに太鼓を使った応援もあるけれど、めったやたらにたたいているわけではないし、太鼓に合わせろという強制力もない。
スポーツを楽しみたいからスタジアムなりボールパークなりに来るのであって、太鼓やトランペットを楽しみに来ているわけではないだろう。

楽器を使った応援など見たくも聞きたくも付き合いたくもない。臨場感と集中力、さらには楽しみがそがれるだけだ。
まっぴらごめんである。