いびつな人間関係社会をつくったのは2015/08/24 23:30:42

大阪・寝屋川市で起きた、中学生殺害事件。
急転直下、容疑者は逮捕されたが、失われたいのちは帰ってこない。

とてもやりきれない思いだ。
被害者2人、悲嘆のさなかにいる、被害者のご家族を責めたり批判しているという話をきくが、どんなに怒りや正義感や善意からであったとしても、この少年少女、ご家族を責めたり非難したりするのはおかしい。
責めるなら、いま子どもたちがどういう社会に生きていてどういう人間関係をつくっているか、それらは大人がつくったネット社会、LINEなどというツールがなければ仲間に入れない、無視されたというようないびつな社会をつくったわたしたち大人が、赤の他人の子であっても子どもをしっかり守れないということこそ責めるべきであろうとわたしは思う。

夜、自宅近くのコンビニで立ち読みしていたら、ベビーカーを連れてきた親子連れがいた。また別の日には午後10時過ぎだろうか、小学校くらいの子どもを連れて買い物に来ていた大人もいた。

子どもを親の所有物とは思っていないかもしれないが、結果として子どもを親の都合で連れ回すのはおかしいと感じる。手話サークルの学習会のあと、居酒屋に行くのだが、居酒屋で夜10時になっても食事やおしゃべりに興じているグループの中に、小学生がいたのを、「こんな時間にこんなところに連れてくるなんてどうかしている」とサークル員のひとりと言い合ったものだ。

「オール」という言葉があるらしい。ボートのオールではない。オールナイト。小学生から中学、高校生のあいだで「夜通し遊び歩く」という意味だという。どう考えてもおかしいし子どもが夜通し遊ぶものじゃない。ネットでつながり、ネット、仮想空間の中で人間関係をつくって、無視されたなどと言ったり無視してやろうと言ったり。
そんな、いびつな社会をつくったのは、子どもではなくわれわれ大人ではないか。