彼ら政治家の鈍感さとごう慢さを感じる。2015/09/29 21:11:20

どうしてこの国の政治家はこうも鈍感なんだろう。

菅官房長官「子ども産んで貢献を」 福山さんの結婚うけ
http://digital.asahi.com/articles/ASH9Y621MH9YUTFK00R.html?iref=comtop_6_06

菅義偉官房長官が、俳優・歌手の福山雅治さんと同じく俳優の吹石一恵さんのご結婚について、「ママさんたちが一緒に子供を産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれたらいいなと思っています。たくさん産んで下さい」と発言したそうだ。

国家に貢献するために出産するのではない。女性は国家のために出産するのでもない。
どうしてこういう考えを平気で臆面もなくテレビ番組であろうが公の場でいうのだろう。
知性というか感覚を非常に疑い、こういう神経でいられることにある種の図太さを思わずにはいられない。

おそらく出産が義務であり国家に貢献するのだということが彼らにとっての常識なのだろう。
けれども、女性は国のために貢献するとは思っていない。国の前に、まず愛する人がいて、愛する人のために生みたいと思うのではないだろうか。

そもそも、それ以前に彼ら政治家のなかには、多様さ、いろんな人がこの国や社会をつくっている、という、普通の人間なら普通に持っているはずの感覚が欠如しているのではないだろうか。産めない人がいて産みたくない人もいる。いろんな人がいろんなかたちでこの国をつくっている。そのあたりまえのことが彼らにはわかっていないのだろうか。
まるで国民がなんでも国のために尽くしてくれるのだと思っているのだろうか。

「『産めよ増やせよ』との政策を連想する人もいる」との質問には、「全く当たらない」と反論したそうだが、わたしはその反論にこそ、彼ら政治家の鈍感さとごう慢さを感じる。

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_ 哲学はなぜ間違うのか - 2015/09/30 21:29:03


また私たち自身が偽善者と疑われることもあります。社会的な活動をしていればそれは避けられません。それを気にしすぎるとまたおかしなことになる。ある程度、鈍感にしていられる必要があります。