熱い情熱で応援しているからこそ2018/05/14 23:14:28

日大アメフト部の危険行為「容認できない」 スポーツ庁長官
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180514/k10011437831000.html?utm_int=news-new_contents_latest_003

対外試合出場禁止、関東学生連盟、ラフプレーで退場の日大選手に
https://www.47news.jp/sports/turnover/2339206.html

東大、立教大が日大とのオープン戦を中止
https://huddlemagazine.jp/cancel_tokyorikkyo/

法政大が日大とのオープン戦を中止
https://huddlemagazine.jp/cancel_nichidaihousei/

法・東・立大「選手の安全担保されず」 日大戦中止に
https://digital.asahi.com/articles/ASL5G4636L5GUTQP019.html?_requesturl=articles%2FASL5G4636L5GUTQP019.html&rm=426

ネットの引用が長くなってしまったのだけど、アメリカンフットボールの熱心なファンであるわたしにとって、今回の報道はとても怒り、あきれ、悲しい思いしかない。

問題は今月6日にアミノバイタルフィールドであった、関西学院大学-日本大学の定期戦。
日大の守備選手が関学大攻撃の1プレー目、関学大のクオーターバック(QB)がパスを投げ終えた約2秒後に背後からタックル。QBはそのプレーで負傷退場した。日大の守備選手はその後のプレーでも不必要な乱暴行為を続け、5プレー目で退場処分となった。

ネットで問題の場面をわたしも見た。
フットボール選手ではないしプレーをした経験もないけれど、一応ルールはわかるし試合展開も読める。
クオーターバックにとって一番危険な場面は、パスを投げる前後と投げたあとだ。プレーが展開されて味方レシーバーやランニングバックがどう動いているかを見るのに追われて、敵の守備選手が近づいて来るのに気づかないどころか、パスを投げたあとは無防備の状態だ。そんな瞬間にいきなり背後を、ヘルメットごとぶつかってこられたらたまったものではない。クオーターバックもヘルメットだけではなく肩、腰、ひざに防具をつけている。プレーしているあいだなら避けようと意識して動くことが出来るが、今回のタックルはまさに無防備の状態だから受けた衝撃は半端ないだろう。Vicious、悪質なタックルと言われても仕方ない。タックルする側も当然自分のからだにそれなりの衝撃がかかるのを知っているわけだからこそ、自分のからだのダメージを減らすことも考えるはずだが、あの場面のあれはそんな程度ではない、相手をつぶしても壊してもいいと思ったものなのかもしれない。

アメリカンフットボールというスポーツはたしかに危険なこともある。NFLでも脳しんとうが毎シーズンに問題になっていて、元選手から健康被害を訴えられている。だからこそNFLも脳しんとうには敏感で試合中の脳しんとうを起こした選手に医学的チェックをしたり危険なタックルをした選手には罰金を科したり出場を停止するなどの処分もしている。それほどまでに安全に敏感にならざるを得ない。
ひるがえって今回の報道は、アメリカンフットボール=危険どころかスポーツの範疇を超えたもの、というイメージを世間にもたらしている。

MLB(野球)NBA(バスケット)NHL(アイスホッキー)に、曲がりなりにも日本人が選手として出場したことがある。いまだ日本人が選手として出ていない最後のプロリーグがNFL,だ。NFLはとんでもない体力や精神力の持ち主ばかりが集まる、最高峰のリーグゆえにアメリカ人でもなかなかたどり着けない。日米の差はまだまだ大きいけれど、いつか日本人プレーヤーが出てほしいと思う。
フットボールに熱意を持っている現役選手やファンの思いを傷つけた、今回の試合と報道。

とても悲しいし怒りを感じている。

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