逆転の発想 弱さを強みに変える2018/05/23 23:25:52

会議で司会を担当することになった。UD Talkという、音声認識機能を持ったアプリが入ったタブレットで、マイクを通して話された文字会話を読みながらすすめていくのはこれまでと変わらない。
ろう者であるわたしはタブレットを読みながら同時にメモでタブレット画面の誤字脱字を教えてもらい、会議に参加していた。けれどそれでは受け取る、読むだけ。いわば入力インプットだけで、出力アウトプットがない。聞きっぱなしで、画面を追っていくことに集中して疲れてしまう。

逆転の発想で、タブレットを読みながら同時にメモでタブレット画面の誤字脱字を教えてもらい、内容をつかむことで会の進行を把握し、発言者や質問者に発言を求める司会をやってみることにした。受け身ばかりでいるのではなく、こちらから会に参加することだ。

何度も書いたようにわたしはろう者であり情報を獲得するうえでもハンデがある。
それを逆手にとって、UD Talkや手書きのメモなどでサポートを得られるならそれを使い、そこから会の内容をつかみ進めていけば、会議に参加している意識が高まるかもしれない。周囲にもいい意味で、聞こえないけれど任せてみようという意識が深まるかも知れない。聞こえない弱さを強みに変えることだ。

障がい者に受け身であることを強制させるのは、かえってチャレンジへの意欲をそぎかねない。

障がい者だからこそ逆転の発想、弱さを強みに変えたい。