悔しさを引きずらず2016/01/07 23:25:59

「テンポが速い!」
今年最初のギター教室で、何度もダメ出しをもらった。
聴こえないというのはわかっていること。いまさらいうことではない。
何度も何度も繰り返し弾いて、少しわかってきたが、まだまだ。

さて先日、東京ドームを大いにわかせた、プルデンシャル生命杯第69回ライスボウル。
試合終了前残り時間7秒で、3点を追う立命館が、同点FGを狙ったときに、パナソニックインパルスの守備が、本来11人であるべきのところフィールド上に12人がいたことを、審判団が見落としてしまった。
勝負に「たられば」は禁物だけれど、もし、審判がパナソニックの反則をコールしていたら、立命館大は5ヤード前進して攻撃をやり直し、FGを再び蹴ることが可能だった。展開によっては逆転勝ちあるいは両チーム優勝という結果になっていたかもしれない。

日本アメリカンフットボール協会は試合後、ファンからの指摘で動画や画像をもとにパナソニックの反則を確認していた。公式に立命館大学とパナソニックの両方に謝罪、公式規則に基づき、プレー記録も試合結果も変わらず、パナソニックの優勝のままである。
もしこれが国際試合だったら、あるいはNFLだったら、おそらく抗議が起きただろう。

パナソニックは「指摘と謝罪を受け入れる」と述べ、立命館大学側も「抗議するつもりは一切ない」「「ゲームは3日に終わっている。審判の皆さんの献身的な努力のもとに、試合は行われている。その感謝の思いは今も同じ。来季に向けて変わらず精進を続ける」と語った。
日本的といえばたしかに日本的なのだけれど、しかしわたしは両者の言葉や姿勢に共感する。
あれだけの舞台に立てて、社会人相手に一歩も引かぬ試合運びを見せて、一時であったにせよ、逆転した。悔しさはあるだろうけれど、その悔しさを引きずらずに、来シーズンにかける、という意気込みが、さらに選手にも伝わる。

来シーズンの、立命館とパナソニックに、期待したい。