難聴者と旅行2007/10/15 23:37:16

JTBが難聴者向けツアーを発売 補聴器メーカーと共同
http://www.asahi.com/business/update/1015/TKY200710150281.html?ref=button

JTBがこのほど、補聴器メーカーと共同で、中・軽度の難聴者向けツアーを発売するという。聴覚障碍について事前に研修を受けた添乗員が同行して、ホワイトボードやカードを使った連絡や情報提供をするのだそうだ。

こういう企画を旅行会社が実施してくれるという話はとてもありがたい。昨日の空港内での「手話勉強中」のボードとあわせて、聴覚障碍者を対象にしている、障碍者の社会参加という観点から、歓迎したい。

わたしはどちらかというと人見知りする性格なので団体旅行は好きではない。学生時代の修学旅行は知っている人が多いから気にならないけれど、まったく知らない人同士では息が詰まるような気がするのと、聞こえないということでコミュニケーションがとれないから、かえって疲れてしまう。同じ疲れるなら、自分一人の方がなんぼかマシ。そう思って、昨年や先月の旅行もそうだけれど、ずっとひとりでやってきた。目的や関心が同じならまだいいけれど、周りにフットボールだのメジャーリーグだの手話だの朗読だの歴史探訪だのという話題を共有できる人がいない。だからいつもひとり旅だ。

こういう行動に走る性格は、どうも、家族や親せきのなかではわたしだけらしい。周囲からは「聞こえないのに、言葉が通じないのによく行くねぇ」とあきれるやら驚かれるやらの反応がかえってくる。わたしからすれば「ひとりの方がよっぽど楽」と思うのだけど。へそ曲がりかなあ。

JTBバリアフリープラザ 耳の不自由な方へ(たつのこ倶楽部)
http://www.jtb.co.jp/bfplaza/index_tatsunoko.htm

しかしこういう企画があるなら、知っている人がいるなら、たまには参加してもいいかな、と思わないでもない。今回は中・軽度が対象だそうだがわたしのような重度難聴者にも企画があるといいな。
沖縄4日間、ラスベガス6日間など4コースで、3月末までに100人の参加を目指すというこの企画の、成功と無事をこころからお祈りします。