人さまざま 当事者に聞け2010/12/29 23:43:15

もう亡くなったけれど、わたしが中学卒業までいた祖父は箱型の補聴器を使っていた。高齢だから無理もないといえばそのとおりだが、補聴器のマイクに口を近づけて周りの人が話しかけていたのを覚えている。

少子化、言い換えれば高齢化時代が急速に進んできたことからも、これからの時代、耳が聞こえない人への理解もいま以上にもっと必要になってくるのは自明の理だろう。
今日読んだ全国紙の新聞に読者からの投書があった。
「正面からゆっくり声をかけてもらえたら」と、耳の聞こえない高齢者に対する接し方について書いてあった。

わたしの場合は5歳からすでに聞こえなくなっていたから、まあ言ってしまえば人よりなんぼも先を歩いていたとも感じるけれど、わたしの場合は真正面から話しかけられると、圧迫感を感じてかえって苦しい。聞こえるのは右耳だから、わたしの右側に立ってもらうのがいい。

ひとくくりに聞こえない、というけれど、人さまざまそれぞれである。
真正面から話しかけていい人がいて斜めから話しかけてほしい人もいる。
それぞれに合わせた対応、つまりは障がいのある人に聞くこと。
はっきりいえば「当事者に聞け」ということだ。