そんな簡単に2010/12/13 23:14:39

いまTBSの「ニュース23X(クロス)」を見ながらこれを書いている。

自民党の鳩山邦夫議員が、法務大臣在任時に死刑を執行した、そのなかに、連続幼児殺害事件で処刑された宮崎勤元死刑囚について「こんな奴を生かしておいてたまるかと思いますよ。最も凶悪な事犯の一つだと思うから、宮崎(勤元死刑囚)を執行すべきと思うが検討しろと。私から指示しました」とテレビ番組で答えたという。加えて在任中、30~40名処刑すべきだった」とも。

そのニュースの後で以前にも書いた『青少年健全育成条例』が可決されたというニュースも流れた。

前者は、たしかに現在100人を超す死刑囚がいて、死刑判決確定から6カ月以内に執行されなければならないと法律で定められている。連続幼児殺害事件はたしかに衝撃的な事件だったし、彼が障がい者だったということも含めて強い関心があった。事件そのものもおぞましくやりきれない思いを何度も味わった。だからといって「執行すべきと思うが検討しろ」というのは、乱暴ではないだろうか。死刑を政治家や大臣の恣意、判断で一方的に決めるのは、合理的でも権限でもない。わたしは思う。やりきれない感情や怒りや憎しみもあるけれど、そんな簡単に人のいのちを奪ってしまっていいのだろうか。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4599913.html

『青少年健全育成条例』も以前にも書いたことだが、有害性をだれが認めるのか。政治家や役人のさじ加減で決められるのではないか。とても大きな不安をおぼえる。