手話表現を知ってもらう機会になれば2015/06/03 23:19:54

「手話は言語」着実に浸透 4月に条例施行の群馬県
http://www.asahi.com/articles/ASH5R7RJ7H5RUHNB00Q.html?iref=comtop_list_edu_n02

全国で手話を言語と認める条例が施行されている。群馬県でも4月に施行されてから手話が広まりつつあるのだそうだ。

健聴者が日本語の文を理解する時と、ろう者(手話を使う聴覚障害者)が手話の文を理解する時では、いずれも左脳の同じ場所が活性化することがわかり、脳の働きなどから科学的にも「言語」と立証された、というくだりは説得力がある。
わたしもそうだが、手話を使っているときは顔の表情も入れている。まゆを上げたり下げたり、手の位置、目線を変えたりあごを引いたりと変化をつけること。それが手話の文法のひとつだ。さらには、「、」と「。」をつける。といっても書き言葉とは違い、「、」はうなづき、「。」は両手を前にそろえることで表す。
手話は「思考力が育たない」「文法的に劣ったもの」との偏見から手まねなどと呼ばれて人前で使うことさえ禁じられていた時代が長かった。さきの手の位置、目線の変化、顔の表情などの表現も「まね」のように低く見られていたために、手話への偏見となって、ろう者に口話表現を押しつける結果となってしまった。手話についての科学的知識がなかったことがその大きな理由だ。

この9月のコスモス朗読会と、7月の札幌でひらかれる「カルチャーナイト」というイベント、高校時代の恩師の前で手話つき朗読を演じるが、声だけではなく手話をつけて語るときには、顔の表情の変化も交えてやる。実際はとても大変難しいのだけど、恩師も含めて一般の人たち、聴者に手話を知ってもらう、手話でも語ることができる、手話表現を知ってもらう機会になればいいな、と考える。

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