なかなか奥が深いこの世界2007/07/28 23:55:15

小さいころ、もう亡くなった祖母の家の二階から見えた、故郷帯広市を走っていた旧国鉄の十勝本線。祖母宅とレールは、祖母宅でつくっていた小さな畑をはさんですぐそば。その気になれば電車を間近に見ることが可能だった。遠くから電車が近づいてくる音が聞こえしばらくして猛スピードで目の前を走り去っていった。いま思えば鉄道ファンにとっては垂ぜんの写真撮影ポイントだったかもしれない。

そんなことを思い出したのは、今日午後に羽田空港へ行って、旅客機を撮影してきたからだ。
羽田空港5階ラウンジに上がる。多くの家族連れにまじって、いたいた、一眼レフカメラに、大きな望遠レンズをつけている、熱心な航空機写真のファンだろう。
最近、鉄っちゃん、鉄マニアという言葉をきく。どういう意味かというと、平たく言えば鉄道ファン。鉄道に関する知識に詳しい、または鉄道写真や新しい列車を追いかけ、鉄道に関するグッズなら古いものから新しいものまで、たとえば乗車券から列車に据え付けられていた銘板、車掌や運転手が身につけていた制服などを集めるほか、実際の路線を縮小したミニチュアの鉄道路線を走らせる人もいるという。

航空機の場合はどうだろう。この世界もなかなか奥が深いらしい。
グッズを集めるというほどではないが、実はわたしも、昔生まれて初めて乗った国際線旅客機のミニチュアを持っている。残念なことにこの航空会社はいま、吸収合併されてなくなってしまい、もうこの会社の機体を見ることはできない。また国内国際問わず、旅行で乗った飛行機のミニチュアを集めたこともある。
今日見かけたのは、航空無線を傍受して飛来してくる航空機を確認しながら撮影していた人。また航空会社の発行している時刻表を片手にやはり到着してきた飛行機を確認していた人もいた。
めったに見られない塗装の飛行機や要人が乗った飛行機などは事前どころか何カ月も前からチェックしているときく。なにせ要人だから乗る飛行機が軍用機に近いものだったり、一般旅客機とは異なるフライトスケジュールだったり、空港で駐機するにも一般機から離れたところだったりするらしい。

今日は初めての経験だったが、なかなかどうしてラッキーな撮影ができた。
ファンにとってはたいしたことではないかもしれないが、搭乗するのが難しいという、スター・アライアンスの塗装が施された機体を間近に見ることができた。撮影したうちの一枚がこれだ。

フットボールゲームの写真に次いでまたひとつ、新たな趣味ができそうだ。耳が不自由でもカメラは関係ないからね。
もっともっとうまくなりたい。