たたくだけに終始してしまうように見えるの2016/04/11 21:16:29

寒の戻りか、体調を崩して妻がつくってくれた弁当の半分も食べずに残してしまった。

結局、違法ギャンブル事件にかかわったリオ五輪バドミントン男子代表選手は、代表から外れ、無期限停止などの選手としての処分のほか、所属企業からも解雇処分を受けるなど厳しい結果になった。

一方で、こうした事件が明るみに出ると、マスコミも社会も、彼らをたたく、批判することにのみ集中してしまい、彼らの更生あるいは社会復帰について考えることがない、たたくだけに終始してしまうように見えるのはわたしだけだろうか。

札幌の日本基督教団札幌北光教会にいたころ、何曜日だったかは忘れたが、AAといってアンチアルコールだろうか、断酒会が教会内で開かれていたのを思い出した。
わたしも妻も家族のなかにアルコール依存症の人はいないが、アルコール依存症になった人たちが集まって同じ苦しみを乗り越えようとアルコールや依存症などについて学び、克服しようとしていたのだろうと、思う。
今回のようなギャンブルや薬物、さらにはセックスなど、依存症あるいはやめられないという苦しみをもっている人たちに対して、社会はどうかかわろうとしているのだろう。あるいは依存から脱却できない弱い人たちだと切り捨ててしまい、彼らの復帰したいやり直したいという意欲を無視したり否定したり、彼らを拒否したりしているのだろうか。

たたくだけたたいておいて、非難するだけなら、ことの解決にならないだけではなく、ますます彼らの苦しみを増すどころか、さらに薬物、ギャンブル、セックスなどにはまり込んだ人たちを救い出すことに結びつかないと思う。

今回のケースやプロ野球の賭博事件もそうだが、選手だけを批判するのではなく、プロ野球界、バドミントン界、競技団体だけではなく彼らを育てた学校や組織社会が、なぜ彼らを社会人として、ひとりの人間として、選手である前に社会人としての責任ある行動や常識、反社会組織やさまざまな誘惑から身を守り自分を律するということを教えなかったのかと。そこもしっかり問うべきではないのか。

NFLは今年6月のドラフトから、ドラフト入団だけではなくドラフト外入団の選手まで広い範囲で、新人選手向けの教育を行うという。

NFLが新人教育を拡充、ドラフト外を含めた全ルーキーが対象に
http://www.nfljapan.com/headlines/74665.html

日本も、そういう取り組みをしないといけないのではないだろうか。
たたけばことが解決したかのような、その場しのぎで終わらせずに。

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