やさしい愛の手のひらで　今日もわたしは歌おう ――I will sing with a palm of gently love today――

このブログはもう10年近く続けている。
書いていて気をつけていることは「他者を攻撃したり人格を否定したりすることは書かない」「他者の目であるいは冷静に読み返してみること」「読む側が不快に思うことは書かないこと」の３つだ。

それでも、いろいろ思うことがある。

ヘルプマークを首から下げて地下鉄に乗車した。最近は手すりがオレンジ色のスペースに立つこともある。気づいた人から席を譲ってもらえることもある。

今日久々に所属教会の朝礼拝に出てから帰宅途中のこと。乗車して、オレンジ色の手すりのスペースに立った。
座っていたのは、10代くらいだろうか、若い女性と、ご年配の女性。若い女性はスマホで音楽を聴いている。年配女性は居眠りをしていた。わたしも聞こえていたならたぶん音楽を聴いていたかもしれないし、年だから疲れて座席で舟をこぐこともある。どちらもそれなりに理解できるし、責めたり批判したりするつもりはまったくない。そしてわたしの隣に立っていたのはやはり年配の女性だった。

おふたりとも、ヘルプマークに目を向けてもそれっきり。そればかりか、座っていた年配の女性が立っていた女性に席を譲ろうとして彼女から断られたあと、わたしに目を向けることもなく眠りについたのだ。

年配の女性には目を向けて、ヘルプマークをつけたわたしには目を向けなかった。
気づかなかっただけかもしれない。あるいはヘルプマークを知らなかったのかもしれない。
それでも、なんとなく、無視された否定されたという後味の悪さが残る。
差別されたとは言わないが。