さまざまな思いをこめた旅ゆえに2009/06/05 22:48:33

振り出しに戻って、「塩狩峠」の原稿を――今回は4つの案を、手話通訳士と朗読の講師にそれぞれ提出する。大きな違いは、一番最後の、主人公の友人とその妹で主人公の婚約者が、殉職事故現場を訪れる場面。小さな違いは、カットした個所がいくつか異なること。

次回の手話のご指導前にも、テキストを最終決定しておきたい。それと、三浦綾子記念文学館にも、連絡をしなければならない。2月に旭川を訪れたときに朗読使用はかまわないと言われてはいるけれど、念のために連絡をしておかなければならないからだ。

本音を言うとやっぱり「塩狩峠」を読みたかった。「最後の一葉」でもよかったけれど、もしこれでやっていたら、後味がすっきりしない思いをずっと引きずっていただろう。なぜなら2月に、事故から100年目のイベントに参加してきたこと。さまざまな思いをこめた旅ゆえに、どうしても「塩狩峠」にこだわりがあった。
偶然だけれど手話ソングで発表することになっている「学生時代」も「塩狩峠」も同じ年に世に出た。「塩狩峠」の事故から今年は100年目だが、愛読者の多い太宰治さんも今年が生誕100年目だとか。

「学生時代」「塩狩峠」発表から44年がたって、今度は手話がらみで語り歌う。
なにかの偶然だろうか。

ともあれ、明日、手話通訳士と朗読の講師にそれぞれ、同じ個所の4つの案を提出する。講師のご意見をうかがってからだけれど、4つのうちどれかに決まったら、いよいよ本格的な取り組みになる。

あと3カ月あまり後――。

コメント

_ ユミ ― 2009/06/08 19:43:42

今更ながら、スマイルさんの朗読の準備日記は、文句なく、面白いです。
迷いやひらめきなど、様々な過程を経て、準備が進んでいく。

今年は、是非、朗読会にと思っていたのですが、ちょっと、分からなくなってきました。
場所まで知らせていただいたのに・・・。

ところで、今、話題になりつつある映画「愛を読む人」の原題は、「朗読者 Der vorleser」。ドイツ人作家、ベルンハルト・シュリンク(Bernhard Schlink)ということをご存じでしたか?

_ スマイル ― 2009/06/08 22:28:16

ユミさん

お久しぶりです。コメントを下さり、ありがとうございました。

いえいえ、わたしの文など、つまらないものです。

9月の舞台ですが、きちんと(プロではありませんが)手話に理解のある人にお願いしてビデオ撮影を予定しています。ついでに字幕をつけることも考えています。ろう者にも難聴者にも手話のわかる聞こえる人にもわかりやすくするためです。

「愛を読む人」。そうなんですよ! 公開日が6月19日とあるのには笑ってしまいましたが、ぜひ見たい映画の一つです。

ユミさん、もしこられないようでしたらビデオを……とふと考えています。

スマイル

_ ユミ ― 2009/06/08 23:43:00

もしも、ビデオで見ることができたら、うれしいですね。
あ、ビデオは、だめです。
デッキが壊れて以来、もう、購入はしない気になってます。
DVDになりますか?

_ スマイル ― 2009/06/08 23:58:25

ユミさん


ふたたびのコメントをありがとうございました。

実はスマイルも、VHSデッキはもう手元にありません。亡くなった手話ソングの先生、海援隊、フットボール映画、それくらいしかVHSビデオがありません(デッキがないのに!)。
で、いまはDVDを持っています。舞台録画もDVDになるかと思います。
スマイル

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